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関ジャニ∞ 大倉忠義、横山裕、村上信五……関西ジャニーズJr.プロデュースで発揮する手腕

2019年03月02日 10:02  リアルサウンド

リアルサウンド

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 「絆が強く、自分たちらしいパフォーマンスを全力で行なう」。関ジャニ∞に、そんなイメージを持っている人は少なくないだろう。だからこそ、2018年にメンバーの大倉忠義と横山裕が関西ジャニーズJr.の公演プロデュースを手掛けることになった時は驚いた。そしてさらに今年、『関ジャニ∞のジャニ勉』(関西テレビ)では、新コーナー「頑固プロデューサー村上が行く!」がスタート。村上信五が関西ジャニーズJr.のロケをプロデュースすることになったのだ。そこで今回はそれぞれのプロデュース力に焦点をあててみたい。


(関連:関ジャニ∞をリスペクトしながら、なにわ男子は成長を遂げる 関西Jr.密着ドキュメンタリー第2回


■大倉忠義
 2019年1月12日の『関ジャニ∞クロニクル』(フジテレビ系)の中では、大倉・横山が関西ジャニーズJr.の公演をプロデュースしているシーンが放送されていた。そのVTRで大倉は、「僕は全体の構成とか、スタッフさんとの打ち合わせがメインだから」と、控えめな様子だった。しかし、連続ドキュメンタリー『RIDE ON TIME~時が奏でるリアルストーリー~』(フジテレビ系)では異なる顔を見せている。公演全体の構成を考えたり、一人ひとりが映えるようなパフォーマンスをアドバイスしたり……。昨年京セラドーム大阪で行なわれた『KANJANI’S EIGHTERTAINMENT GR8EST』では、関西ジャニーズJr.内ユニットのなにわ男子にパフォーマンスのチャンスを与え、魅せ方までも細かくアドバイスしていた。


 今でこそ、ドラマに映画に活躍し、主役を務めることも多い大倉。しかし、全てが順風満帆ではなかった。Jr.時代は数年間仕事がなく、舞台でも一言しかセリフがない。デビュー曲「浪花いろは節」でも、歌うメンバーの後ろで黙々と和太鼓を叩いている。悔しい思いを経て今のポジションを掴み取ったのだ。そんな大倉だからこそ、もがき続けている関西ジャニーズJr.たちを放っておけないのだろう。


■横山裕
 一方横山は、公演のバラエティコーナーをメインに担当。Jr.たち一人ひとりの個性が発揮できるような仕掛けを作っている。大倉と同じく『RIDE ON TIME~時が奏でるリアルストーリー~』でも度々コメントを寄せており、印象的だったのが「すごい子が本当にたくさんいる」といった旨を何度も口にしていたこと。このコメントの後に、『僕らAぇ!groupって言いますねん』東京公演の企画・演出を手がけることが決定。『RIDE ON TIME~時が奏でるリアルストーリー~』撮影当時は、約4年ぶりに関西ジャニーズJr.内に誕生したユニット・なにわ男子に注目が集まっていたが、横山は彼ら以外のメンバーにも目を向けていたのだろう。


 横山は、俯瞰的に状況を見る人だと感じる。それはMCや『関ジャニ∞クロニクル』などの冠番組を見ていても確認できるし、雑誌などでも「自分は物事を俯瞰で見てしまうタイプ」と発言している。さらに昨今ではバラエティにドラマ、映画とソロ活動も充実。冷静沈着な目と豊富な経験がある横山だからこそ、新グループ・Aぇ!groupの魅力を引き出せるのだろう。


■村上信五
 こうして大倉、横山が公演をプロデュースしているのに対して、「頑固プロデューサー村上が行く!」で村上が行なっているのは、関西ジャニーズJr.たちの“テレビ力”のプロデュースだ。言わずもがな、今や村上はジャニーズきっての名MC。現在『月曜から夜ふかし』(日本テレビ系)、『村上マヨネーズのツッコませて頂きます!』(フジテレビ系)などでMCを担当。番組の進行を担うMCともなればスタッフとの打ち合わせや趣意のすり合わせなども頻繁に行なう。つまりは、タレントが何を求められているかを把握しているスペシャリストとも言い換えられる。だからこそジュニアたちに求められているもの、見られ方を指南することができるのだろう。


 プロデュース業にエンジンを掛け始めた関ジャニ∞。大倉、横山、村上以外にも、安田章大が楽曲提供するなど、自分たちの強みを活かして新たな活動をはじめている。彼らの手腕がどう発揮されるのか。関西ジャニーズJr.たちの活躍も併せて、注目していきたい。(高橋梓)