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トヨタ、ジュネーブショーでGRスープラのGT4スタディモデル『GRスープラGT4コンセプト』を公開へ

2019年03月01日 18:31  AUTOSPORT web

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トヨタが2019年のジュネーブショーで世界初公開する『GRスープラGT4コンセプト』
3月1日、トヨタ自動車は3月7~17日にスイスのジュネーブで開催される第89回ジュネーブ国際モーターショーで、GT4規定のスタディモデル『GRスープラGT4コンセプト』を公開すると発表した。

 2019年からはNASCARエクスフィニティ・シリーズや、ニュルブルクリンク24時間の市販車改造クラスであるSP8Tに参戦することが決まっているほか、2020年からスーパーGT GT500クラスに参戦することが発表されるなど、モータースポーツフィールドへの展開が広がっているGRスープラに、新たなコンセプトモデルが登場した。

 ジュネーブショーで公開予定のGRスープラGT4コンセプトは、新型GRスープラを活用したカスタマーモータースポーツの可能性を検討するため、WECの活動を担っているドイツのトヨタ・モータースポーツGmbH(TMG)が製作した。

 このコンセプトカーは、市販車からさらなる軽量化を図るとともに、ロールケージ、サスペンション、ブレーキ、リヤウイングなどを装備している。

 GT4は、価格上昇が進むGT3の下位に位置するカスタマーレーシングカーのカテゴリーで、近年ジェントルマンドライバーへの人気が高まっており、ニュルブルクリンク24時間をはじめVLNニュル耐久シリーズ、北米IMSAやブランパンGTワールドチャレンジ・アジアなど世界各国で開催されているレースに出場が可能。日本ではピレリスーパー耐久シリーズのST-Zクラスに出場することができる。

 現段階ではポルシェ・718ケイマンGT4クラブスポーツ、メルセデスAMG GT4、アウディR8 LMS GT4、BMW M4 GT4、KTMクロスボウGT4、ジネッタGT4、マクラーレン570S GT4等のマシンがリリースされているが、ドイツのスーパースポーツをベースとした車両が一般的。GT4はGT3以上に市販車の素性が重要になるが、GRスープラGT4コンセプトがカスタマーレーシングカーとして市販に繋げられるか注目だろう。

 トヨタは今回のスタディモデル公開について「TOYOTA GAZOO Racingは、新型スープラのモータースポーツでの活躍の場をさらに拡大するとともに、そこで得られた知見やノウハウを、『もっといいクルマづくり』に活かしてまいります」としている。