2019年にスタートする電動バイクによるレース『MotoE選手権』に参戦するLCR Eチームが、イタリア・ブレシアでラウンチイベントを開催。シリーズに投入するマシンのカラーリングを発表した。
MotoEは、MotoGPのプロモーターであるドルナスポーツが、2019年から新たにスタートさせる電動バイクによるチャンピオンシップ。エネルジカ製の電動バイク、エゴ・コルセのワンメイクで争われる。
MotoGP最高峰クラスにも参戦しているLCRは、この新設シリーズへの参戦を表明しており、ランディ・ド・プニエとニッコロ・カネパのふたりを起用することを発表していた。
チームは暖房器具用のパイプなどを製造するイバル社をメインスポンサーに迎えるため、今回披露されたマシンにはホワイトをベースに、同社のコーポレートカラーである鮮やかなオレンジが使われている。
チームプリンシパルを務めるルーチョ・チェッキネロは「エキゾーストノートなどの騒音が少なく、電気という再生可能エネルギーで動くゼロエミッションなバイクは、レースの新しいあり方になると思う」とコメントしている。
「これは私のレースキャリアにとっても新しい挑戦だ。ランディ(ド・プニエ)とニッコロ(カネパ)は経験豊富で才能あるライダーであり、優秀なチームスタッフと手を結べばシリーズの中心的存在になれると確信している」
ライダーのひとりであるプニエは「LCRチームは過去5年間に渡り所属していたチームで、彼らとはいい思い出がある。だから彼らともう一度戦えることは単純にうれしいよ」と語った。
「6カ月前、ル・マンでMotoEマシンをテストした。そのあと、もう一度テストしたときはフィーリングが大きく変わっていて驚いたよ。チームスタッフは、電動バイクをふつうのマシンと変わらない乗り味に仕上げてくれたんだ」
「多くの人たちが電動バイクでのレースを退屈だと想像しているだろうけど、MotoEは二輪レース好きを熱狂させる存在になると思うし、毎戦エキサイティングな戦いをお届けできるだろう」
チームメイトとなるカネパも「初めて、このマシンをドライブしたときから素晴らしいフィーリングだった。車重の割にハンドリングしやすいマシンで、スムーズに走ることができた」とエゴ・コルセの印象を明かしている。
発足初年度となるMotoEの2019年シーズンは、5月5日のスペイン・ヘレス戦を皮切りに、9月15日のイタリア・ミサノ戦まで全5戦で争われる。