第2回F1テスト3日目、レッドブル・レーシングはRB15・ホンダのテストをピエール・ガスリーと共に進めた。午前中は順調だったものの、午後のセッションでガスリーはコースオフしてクラッシュ、その後の作業を取りやめなければならなくなった。
ガスリーは、午前中は空力テストの後、ソフト寄りのタイヤでアタック、C5タイヤで1分17秒091の自己ベストタイムをマークし、順調に作業を進めた。しかし午後のセッションで、高速のターン9で少しコースからはみ出したことでコントロールを失い、スピンを喫してバリアに激しくクラッシュ。ガスリーはメディカルセンターで検査を受け、怪我がないことが確認された。しかしマシンは大きなダメージを負い、修理に時間がかかる状態だったため、チームはその後の走行を取りやめた。
レッドブルは夜の間に修理を行い、テスト最終日のための準備を行うと述べている。
「今日は今までよりもパフォーマンス面に目を向け、多くのことを学んだ」とガスリーは28日の走行についてコメントした。
「まだやるべきことは多いが、全体的には満足だよ。マシンとパッケージ全体にいい感触を持っている。シャシーもエンジンもとてもいい感じだ」
午後のクラッシュは、「キャリアのなかで経験した一番大きなクラッシュのひとつ」だったとガスリー。
「午後のことだけど、ターン9でミスをして、マシンのコントロールを失った。ものすごく大きなクラッシュで、少し動揺したが、身体は問題ない。それよりも、メカニックの人たちに申し訳なく思っている。夜の間に長い作業に取り組まなければならなくなった」
「今何より大事なのは、明日マックス(フェルスタッペン)がマシンに乗れるようにすることだ。気持ちを切り替えて集中していく」
「(僕にとって)最後のテストデーを理想的な形で終えることができなかったが、担当した4日間のなかでたくさんの距離を走れたから、それはよかったと思う」
「僕らのパフォーマンスは優れていると思うので、パッケージを最適化するにはどうしたらいいかを理解すればそれでいい。それができれば開幕戦のメルボルンにベストな状態のマシンを持ち込むことができるだろう」