セバスチャン・ベッテルは、バルセロナ-カタロニア・サーキットでの第2回プレシーズンテスト2日目に激しいクラッシュを喫したが、その際フェラーリSF90のコントロールを失っていたと語った。
「ターン3に向かっていったが、フロントの左隅に問題があると感じたんだ」とベッテルは午前中半ばに起きたインシデントの後、昼食を取りながらメディアに話した。
「その影響を避けるためにできることは何もなかった。その後、僕はもうマシンを制御することができず、まっすぐバリアにぶつかっていったんだ」
チームはこの衝突について”メカニカルトラブル”の結果であるとすでに明らかにしているが、ベッテルは正確に何が問題だったのかは今も調査中であることを認めた。
「みんなが知っている以上のことを僕も知らないんだ」とベッテルは肩をすくめた。
「現地スタッフとマラネロで、問題について調べているところだよ」
「何が起きたのか理解しようと全力で取り組んでいる。何が問題だったのか、慎重に理解を進めなければならない」
「もしランオフエリアがあって、トラブルが発生した後にマシンがどこにもぶつかっていなければ、ずっと簡単だっただろう。想像できると思うけれど、衝突によるダメージがあるからね」
ベッテルはメディカルセンターの許可が出た後も、午前中にテストに戻ることはできなかった。チームは原因の究明を進めると同時に、マシンの修理を始めたからだ。
このアクシデントにより午前のセッションは40分の間中断され、コース作業員がベッテルが高速で衝突したバリアの修理を行なった。
「ウォールのテックプロもマシンにその威力を発揮したね。(でも、今回のトラブルは)僕たちにとってはがっかりだ」
しかしベッテルは、フェラーリの全体的なテストの進捗状況については、楽観的なままだった。
「全体的にマシンは良いものだよ。初日から多くのことを模索してきているし、先週はとても生産的だった」
「昨日は午前中に失った走行時間の一部を取り戻すことができた。マシンや走行中の感触は今も素晴らしいと思っている」
「もちろん計画では常にプログラムを完了させなければならないし、午前中は40周より多くの周回を走る予定だった。走行時間を失ったわけだから、理想的な状況とは言えないね」
「でも今の時点で重要なのは、正確に何が起きたのかを理解することだ」