ダニエル・リカルドは、ルノーがトップ3チーム(メルセデス、フェラーリ、レッドブル)の下である”中団チームのトップ”として、新たなシーズンに挑むことを期待していると語ったものの、何かを確実に決めるのは、まだ時期尚早だと認めている。
カタロニア・サーキットで行われているF1プレシーズンテスト2日目、リカルドはルノーR.S.19の走行を終えた後、以下のようにメディアに語った。
「現実的な予測をするのはまだ早すぎる」
「だけど、誰が速いのかは分かると思う。フェラーリはすごく強力そうだし、今ではレッドブルがさらに実力を見せ始めている。そしてメルセデスだ」
「そうしたトップ3チームとの差は、昨年の時点ですでにとても大きかった」
「トップ3チームは今もまだ他のチームに対して余裕を持っていると思うけど、まだ分からないね」
「僕たちはそうした差を縮めようとしている。でもメルボルンでは彼らのマシンが主に上位を占めるだろうね」
「僕たちの目標は、まず何よりも4位かそれ以上のチームランキングにつけることだ。そしてチームは、トップ3チームとの差に焦点を合わせている。みんな知っているように、この差はとても大きいから一晩で縮まるものではないよ」
「中団グループの中での差はとても小さいのは間違いない」
「うまくいけば僕たちが中団チームをリードすることができるし、前にも言ったようにビッグスリーに近づきたい。でも今は、断言するのは難しい」
「今年の目標が、トップとの差を縮めることであることは確実だよ」
■開発ペースに課題を抱えるルノーF1
リカルドは、新チームメイトのニコ・ヒュルケンベルグから、2018年のエンストンでの彼の経験について話を聞いていると語ったが、2019年にチームが改善しなければならない、あるひとつの領域についてはっきりと示した。
「昨年のことについては知っている。ニコと話して、昨年チームがどうだったかを理解した。開発率はチームが望むほど早いものではなかった」
「それも今年取り組まなければならないことだ。マシンに何が必要とされているかを理解し、改善を始め、もう少し早く進めるんだ」
少なくとも今のリカルドは、新チームでのテストの進捗状況に前向きな感触を得ており、27日にはさらに進歩が見られたという。
「レース走行は中断された。赤旗が何度かあったし、セブ(セバスチャン・ベッテル)がターン3のところでバリアにぶつかったのを見た」
「そういったトラブルのおかげで、レース走行が中断されたんだ」
「でも燃料を多く積んで、たくさんの周回を重ねた。レース走行ではまだほとんどやったことがなかったから、重要だったんだ」
「(カルロス・)サインツJr.のタイムを見ると、一番ソフトなタイヤなのに17秒1を出しているから、速いね」
「誰もが1分17秒台の速さを出せているから、メディアの人たちにとっては良いことじゃないかな」
「でも、もう一度言うけれど、僕たちは同じ燃料積載量で同時に走っているわけではない。もし誰かが午前10時にタイムを出しても、11時には状況は完全に違ったものになり得るんだ」
「現実には、メルボルンでの予選で全員が同じ量の燃料を積み、同じタイヤを履き、同じコースコンディションで走る時まで、分からないだろう」
「僕は絶好調だよ。正直なところ、メルボルンへの準備はできている。テストはあと2日だ。やらなければならないからやるけれど、早くメルボルンへ行きたいよ!」