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WTCR:“肉弾戦”支えるメカニックにも光を。2019年、『リペアタイム・オブ・ザ・イヤー』新設

2019年02月28日 13:41  AUTOSPORT web

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2018年、リペアタイムは『オスカロ・リペアタイム』として行われた
WTC世界ツーリングカー・カップをスポンサードするフランスのカーパーツ大手『Oscaro(オスカロ)』が、2019年シーズンに『オスカロ・リペアタイム・オブ・ザ・イヤー』を導入すると発表した。

 TCR規定のツーリングカーで争われるWTCRは、1大会3レース制を採用。前身のWTCC世界ツーリングカー選手権と変わらず、マシン同士が激しくぶつかりあう“肉弾戦”が繰り広げられている。

 そんなシリーズを戦っていくうえで重要となるのは、レースのインターバルに設けられる“リペアタイム”。各チームのメカニックは15分という限られた時間のなかでマシンの修理などを行い、次のレースへ万全の状態で臨めるように準備を整える。

 このメカニックたちの戦いにスポットライトを当てるべく設定されたのが、オスカロ・リペアタイム・オブ・ザ・イヤーで15分のリペアタイムで、もっともチャレンジング、または広範囲に渡る修理を行ったメカニックが所属するチームを選出する。

 12月15日に行われるシーズン最終戦、WTCRマレーシアでシーズンをとおしてもっとも優秀だったチームが決定され、トロフィーが贈られる。レースウイーク中に目覚ましい活躍を残したメカニック、チームを表彰する試みは、スーパーGTでも『ZFアワード』として行われている。

 この発表にあわせて、先日KCMGからホンダ・シビック・タイプR TCRでシリーズにフル参戦することを発表したティアゴ・モンテイロがオスカロのアンバサダーに就任することや、オスカロの顧客を対象としたVIPゲストプログラムの開催などもアナウンスされた。

 なお、アンバサダーについてはモンテイロ以外にも起用される予定で、具体的なメンバーについては今後アナウンスするという。

 オスカロでストラテジック・ディレクターを務めるジャン-バプテスト・チョトーは「WTCRとオスカロのタッグ初年度となった2018年は、我々が予想した以上の結果を残した。2年目となる2019年はよりハイレベルなレースが繰り広げられるだろう」と述べている。

「我々オスカロの顧客は、アウディのRSやホンダのタイプR、フォルクスワーゲンのGTIといったブランドに情熱を注いでいて、同じくらいの熱量でメカニックにも視線を送っている」

「だから、シリーズとのパートナーシップ2年目は、その顧客とモータースポーツの世界を、さらに密接にリンクさせるような取り組みをおこなうことにしたんだ」

 シリーズを運営するユーロスポーツ・イベントのフランソワ・リベイロは「素晴らしい活躍をしたメカニックがいるチームを表彰するという試みは、オスカロにとっては当然のステップだ。彼らのDNAのようなものだからね」とコメントしている。

 2019年のWTCRは4月5~7日、モロッコ・マラケシュで開幕を迎える。