マクラーレンF1チームのカルロス・サインツJr.は、プレシーズンテストでのここまで6日間のなかでの最速タイムを記録したものの、レッドブル・ホンダやフェラーリに勝てるだけの速さは自分たちにはまだなく、さらに努力していく必要があると語った。
2019年第2回F1テストがスタート、最初の2日間は、連続してマクラーレンがトップタイムをマークした。27日にサインツがC4タイヤで出した1分17秒144は、今年ここまでで最速のタイムだった。
サインツは2019年型MCL34は改善しつつあることを感じている。一方で、テストでのタイムがそのままチームの序列を示すわけではないことは承知しており、フェラーリとレッドブル・ホンダであれば、今日の自分のタイムを簡単に破れるだろうと語った。
「重要なのはこのテスト期間中、コースに出るたびにマシンが進歩していると感じることだ」とサインツは言う。
「この数日で、マシンバランスが良くなったと思う。そのおかげでパフォーマンスを引き出しやすくなっている」
「でもシーズンは長い。これからも努力し続けなければならない。まだ望む位置にたどり着いたわけではないからね」
「でも僕らは正解を手にしていると思うから、この調子で努力し続けるよ。バルセロナで1分17秒1というのは速いタイムだと思う」
「ただ、フェラーリやレッドブルなら、もっとずっと速いタイムで走れるはずだ。だから僕としては慎重に考えているし、すごく冷静だよ」
■サインツ、テスト中のトラブル頻発に懸念なし
それでもサインツはマクラーレンが進歩しつつあることは間違いないと考えている。
「ほとんどすべてが改善されている。まだ基本的なバランスの問題があり、それに取り組んでいるところだ。それに関してはアップグレードを導入するまでは解決できないだろう」
「どの部分を改善するのかを決めて、レースにアップグレードを持ち込んで試すというのは、F1では普通のことだ」
プレシーズンテスト中、マクラーレンはしばしばトラブルに見舞われ、何度か赤旗を出している。しかし、問題を見つけ出して解決するのがテストの目的であるため心配していないと、サインツは言う。
「今、信頼性の問題をいくつか発見しているが、テスト中に見つけられないのであれば、十分な作業をしていないということになる」
「問題を見つけて、解決している。今日もしっかり軌道に戻ることができた。いくつか問題に見舞われながらも、130周を走ったんだ。進歩しているということだし、それはいいニュースだよ」