イギリスの老舗メーカーであるジネッタは2月27日、最高出力600馬力を誇る新型スーパーカーを発表した。まだ名称も明らかにされていないニューモデルは3月5日にスイス、ジュネーブで開幕するジュネーブ国際モーターショー2019でワールドプレミアされる。
ジネッタはライトウエイトスポーツカーブランドとして名を馳せるイギリスのマニュファクチャラーだ。
現在同社はジネッタG40やG55などイギリスの伝統に則った軽量スポーツカーをラインアップし、これらの車種をベースとしたカップカーやFIA-GT4マシンといったレース車両を制作。また、ジネッタG58 LMP3、LMP1カーのジネッタG60-LT-P1を手がけるなかでLMP1を頂点とする独自のピラミッドを形成し、若手ドライバーの育成にも力を注いでいる。
そんなジネッタはジュネーブモーターショーの開幕まで一週間を切った27日、同社のフラッグシップロードカーとなる新型スーパーカーを公開した。
特徴的なハイノーズスタイルで全体を見ても純レーシングカーを思わせる外観となったこの新型モデルは、ジネッタが持つ数々の経験と、スポーツカーレースの頂点への投資から得られた革新的技術を反映されたものだという。
LMPカー由来の優れたエアロダイナミクスが組み込まれた車両はフルカーボンモノコックが採用され、車両重量は6.0リットルV8エンジンを搭載しながら1150kgに抑えられている。エンジンを含めたパワートレインはジネッタの自社設計であるといい、気になるスペックは最高600馬力、トップスピードは320km/hだ。
また、特徴的なのはエンジンの搭載位置で、フロントエンジンのスポーツカーに多く見られるフロントミッドシップから、さらにコクピット側に押し込んだ“ミッド-ミッドシップエンジン”の考えの下で新設計されたレイアウトが採られている。
スポーツカーレースの現場への登場も期待されるジネッタの名もなき新型スーパーカー。その名称と価格は後日アナウンスされる予定だ。