トップへ

ケンゾー、客席が動く躍動的なプレゼンテーションで"すぐ買える"新作発表

2019年02月28日 09:22  Fashionsnap.com

Fashionsnap.com

KENZO - La Collection Memento N°4のプレゼンテーション Image by: FASHIONSNAP.COM
「ケンゾー(KENZO)」が2月27日、初の"see now buy now(=見てすぐ買える)"形式のコレクションをパリで発表した。メインのコレクションとは別のライン「KENZO - La Collection Memento」(以下、メメント)の4シーズン目となる新作。ダンスパフォーマンスと共に観客席が動くユニークな演出で、躍動的なプレゼンテーションとなった。

 メメントはメゾンのアーカイブを見直すラインで、2017年3月に始動。年2回のパリファッションウィークで発表していたが昨年9月の発表は取りやめ、今回のコレクションから新作発表の翌日にアイテムを発売する新展開となる。日本では「KENZO表参道」と阪急うめだ本店3階「KENZO NEW CONCEPT SHOP」で、3月1日から販売する。
 新作コレクションには、ケンゾーの創業デザイナー高田賢三が手掛けていた時代のアーカイブから、タイガー柄やトマト柄、Kのモチーフなどをフィーチャー。トマトの絵柄は招待状のデザインにも用いられ、同封のカードは土に埋めるとトマトが育つという特殊な仕様となっている。
 パリのマレ地区で開催されたプレゼンテーションは、パフォーマーと観客の境界を取り払うような新しい試み。新作を着用して踊るパフォーマンスに合わせて、観客席のボックスごと縦横無尽に移動するという遊園地のアトラクションのような仕掛けで、ユニークなステージとなった。最後にはパフォーマーが客の手を引いて中央に誘い、クリエイティブディレクターのウンベルト・レオン(Humberto Leon)とキャロル・リム(Carol Lim)なども入り混じって自由に踊るダンスフロアのような状態に。会場内には、プレゼンテーション当日に80歳の誕生日を迎えた高田賢三の姿もあった。
【最新情報を更新中】パリファッションウィーク特設サイト<2019-20年秋冬>