第2回F1テスト2日目、レッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンがRB15・ホンダのテストを担当した。この日は走行時間を幾分ロスし、作業予定を変更するなど、完璧な一日ではなかったとフェルスタッペンは述べている。
27日、フェルスタッペンは、スペイン・バルセロナで合計128周を走行、C3タイヤで午前に出した1分18秒395で13人中6番手となった。
フェルスタッペンにとって完全にスムーズな一日ではなく、午前セッションではピットレーン出口でストップ、メカニックに押し戻されるという出来事があり、短時間ながら赤旗が出る原因を作った。
午後にはレースシミュレーションの途中でスピンし、グラベルに飛び出した。フェルスタッペンは自力でピットに戻ったが、チームはコースオフによるダメージの有無を確認し、ギヤボックスなどのチェックを行い、その間、走行時間をロスすることになった。
「完璧な一日だったとはいえないけれど、それでもいい日だったと思う」とフェルスタッペン。
「何かが壊れるまで走るよりは、事前にチェックした方がいい。午後に(コースアウトのダメージを確認するための)ルーティンのチェックを行ってから、セッション終盤にコースに復帰した。こういった遅れはあったが、120周以上を走れたのだから、かなりポジティブな一日といってもいいだろう」
「周回を重ねれば重ねるだけよくなっていく。今日もたくさんの距離を走れたから、全体的には満足しているよ」
■「マックスのコースオフの後、プログラムを変更」とレッドブル
レッドブルのレースエンジニアリング責任者ギヨーム・ロケリンは、ギヤボックス等のチェックの後、プログラムを変更したと述べている。
「今朝も順調に作業を進め、昨日と同じプランに従い、セットアップ変更を繰り返し、ショートランを何度も走った」とロケリン。
「午後には予定していたレースシミュレーションに取り掛かった。3分の2ほど走ったところでマックスが少しコースオフしたため、ピットインさせて、通常どおりギヤボックスのチェックを行った。ギヤボックスは詳細な検査をするのが簡単ではないため、しばらくガレージにとどまることになった」
「コースに復帰する時点で、路面コンディションが変わっていたため、多くのことを学べないと判断し、レースシミュレーションの一環として予定していたピットストップ練習を集中的に行うことにした」
「明日も今日と同様のプランで作業を進め、マシンへの理解を深め、貴重な情報を集めることを目指す」