第2回F1テスト2日目を終えたホンダF1テクニカルディレクターである田辺豊治氏が、ここまでの6日間のなかで最も難しい一日だったものの、それでもレッドブル・レーシング、スクーデリア・トロロッソともに100周以上を走り、パワーユニット(PU/エンジン)に大きなトラブルはなかったと語った。
27日、レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、合計128周を走行。C3タイヤで午前に出した1分18秒395で13人中6番手となった。午前セッションではピットレーン出口でストップ、メカニックに押し戻されるという出来事があった。午後にはレースシミュレーションの途中でスピンし、コースオフ。自力でピットに戻ったが、チームはギヤボックスなどのチェックを行い、その間、多少走行時間をロスすることになった。
トロロッソのクビアトは、101周を走り、C4タイヤで1分18秒682をマーク、7番手となった。トロロッソには午前中、いくつか小さな問題が発生して走行時間を少し失っている。
ホンダは、他車による赤旗も含むさまざまな要因で走行を中断しなければならず、この日はここまでの6日間のテストのなかで「最もトリッキーな一日」だったとしているが、パワーユニットとしては総じて問題なくセッションを終えたと述べている。
「今日はここまでのウインターテストでは最もイレギュラーが多かった一日でした」と田辺テクニカルディレクター。
「午前も午後にも赤旗中断やその他の要因により、計画していたほどの周回を重ねることができませんでした。ただ、そのような状況でも、両チームとも100周超を走行し、PUとしては今日も大きなトラブルのない一日になりました」
「テストも残すところ2日のみとなりましたので、チームとともに限られた時間を効率的に使いながら、残りのプログラムに臨みます」