2018年からブランパンGTシリーズ・エンデュランスカップに参戦しているRモータースポーツは2月25日、2019年シーズンの参戦体制を発表した。
今季、DTMドイツ・ツーリングカー選手権にアストンマーティンのマシンで挑むスイスのレーシングチームは2018年シーズン、アストンマーティンのセミワークス格チームとしてブランパンGTシリーズ・エンデュランスカップに、2台のアストンマーティンV12バンテージGT3で参戦。
第2戦シルバーストンではアストンマーティンの母国でポール・トゥ・ウインを飾り、デビューイヤーにチーム初優勝を達成した。
そんなRモータースポーツは2019年に向けて参戦体制を拡大。2年目となるエンデュランスカップに加えて、ブランパンGTワールドチャレンジ・ヨーロッパ(旧ブランパンGTシリーズ・スプリントカップ)にもエントリーし、両シリーズからなる“ブランパンGTシリーズ”のタイトル獲得を目指すとしている。
また、チームはエンデュランスカップのハイライトである、7月のトタル・スパ24時間で3台目のマシンを走らせるという。あわせてRモータースポーツはこの3台目を含め、2019年シーズンはマシンを旧型のアストンマーティンV12バンテージGT3から、4.0リッターV8ターボエンジンを搭載する新型アストンマーティン・バンテージGT3に変更することをアナウンスした。
気になるドライバーラインアップは、マキシム・マルタン、ジェイク・デニス、マービン・キルヒホーファー、マシュー・バキシビエールの残留が決定。
その一方でチームは、リッキー・コラードやヒューゴ・デ・サデラー、アーロ・バイニオ、2018年はルーカス・オルドネスらとニッサンGT-RニスモGT3をドライブしていたマット・パリー、同チームのDTMドライバーとなったフェルディナンド・ハプスブルク、アストンマーティンワークスドライバーのアレックス・リンという新人6名をチームに迎えている。
■DTM参戦が決定したハプスブルクはスパ24時間で3台目のアストンに搭乗予定
同じアストンのワークスドライバーであるニッキー・ティームと入れ替わるかたちでRモータースポーツ入りしたリンは、デニス、キルヒホーファーとともに、エンデュランスカップで76号車アストンマーティンンをドライブする。僚友62号車アストンマーティンはマルタン/バキシビエール/パリーという布陣だ。この2台はいずれもエンデュランスカップのプロクラスに参戦する。
スパ24時間で登場する3台目は、現時点でどのクラスに入るかが明らかにされていないが、ドライバーはコラードとデ・サデラーにハプスブルクが加わったトリオとなっている。
スプリントカップから名称が変更されたブランパンGTワールドチャレンジ・ヨーロッパでは76号車がプロクラス、62号車はシルバーカップにエントリーする。プロクラスにはキルヒホーファー/コラード組、シルバードライバーを対象としたクラスではバイニオ/デ・サデラー組がタイトル獲得を目指してフル参戦する予定だ。
チーム代表を務めるフロリアン・カーメルガー博士は2019年の体制について次のように語った。
「我々は今年初めてエンデュランスカップとスプリントシリーズの両方に挑むことになる」
「そのため、2018年に成功を収めたドライバーだけでなく、才能ある新人を興味深く観察しながらドライバーを選定した。両シリーズにエントリーしてシリーズの総合優勝を狙うマービン(・キルヒホーファー)を含め、チームに迎えるべき幅広いドライバーをラインアップすることできたと考えている」
「彼らドライバーみな、成功することを切望しており、チームは(それを叶えられる)新型アストンマーティン・バンテージGT3という有望なクルマを手にしている」
「我々はともに全力を尽くし、勝利と2019年のタイトルを目指して戦うつもりだ」
■Rモータースポーツ 2019ブランパンGTシリーズ参戦体制
参戦車両:アストンマーティン・バンテージGT3
●ブランパンGTシリーズ・エンデュランスカップ
76号車(プロ):アレックス・リン/ジェイク・デニス/マービン・キルヒホーファー
62号車(プロ):マキシム・マルタン/マシュー・バキシビエール/マット・パリー
760号車(-):リッキー・コラード/ヒューゴ・デ・サデラー/フェルディナンド・ハプスブルク *スパ24時間のみ
●ブランパンGTワールドチャレンジ・ヨーロッパ
76号車(プロ):マービン・キルヒホーファー/リッキー・コラード
62号車(シルバー):アーロ・バイニオ/ヒューゴ・デ・サデラー