2月14~17日に行われたWRC世界ラリー選手権第2戦スウェーデンで、史上最多となる通算197回目のWRC出走を果たしたヤリ-マティ・ラトバラ。これまでに戦ってきたイベントのなかで記憶に残っているものとして、トヨタ移籍後初優勝を果たした2017年のラリー・スウェーデンなどを挙げている。
1985年生まれで現在33歳のラトバラは2002年のラリーGBでWRCデビュー。2008年にはフォードのワークスドライバーに昇格、2013年にはフォルクスワーゲンへ、2017年にはトヨタへ移籍してシリーズを戦ってきた。
そんなラトバラは2019年シーズンの第2戦となるラリー・スウェーデンで通算197回目のWRC出走を達成。これまで記録を保持していたカルロス・サインツを抜いて、史上最多出場記録を打ち立てた。
これまでWRCで18回の勝利を挙げているラトバラは、WRC公式サイト『WRC.com』のインタビューで、197戦戦ったWRCのうち記憶に残るイベントを複数挙げている。
「BPフォード・アブダビ・チームからの参戦2戦目で初優勝した2008年のラリー・スウェーデンは思い出に残っている。最高のイベントだったからね。ただ、その前のラリー・モンテカルロも記憶に残っているよ。ワークスドライバーとしてのデビュー戦だったから」とラトバラ。
「それに2014年のラリー・フィンランドも忘れがたい思い出だ。あの時、僕のマシンはブレーキキャリパーが壊れていたけど、ドライバーとして完璧な仕事ができた」
「僕はブレーキが3つしか動かない状態のマシンでセバスチャン・オジエと最後までバトルを繰り広げて、勝利を掴んだんだ」
「あとトヨタと勝利を手にした2017年のラリー・スウェーデンも忘れてはいけないね。シーズン開幕前、この年は優勝できるなんて予想していなかったから、本当にビッグサプライズだった」
「フォード・フォーカスで参戦した2007年のラリー・アイルランドは、僕が初めてポディウムを獲得したイベントで、これも記憶に残っている1戦だよ」
ラトバラは2019年シーズンも引き続きトヨタのドライバーとして戦っていくため、自身が持つ出走記録は少なくとも209戦まで更新される見込みだ。
ただラトバラは、将来的に自分の記録が塗り替えられることは間違いないとも述べている。
「時間はかかるだろうけど、いつか僕の記録を塗り替える人物がでてくるはずだ。きっと(現在WRC2で戦っている)カリ・ロバンペラのような若い世代が更新するだろうね」
「今、WRCの第一線で活躍しているドライバーたちが、10年後も活躍しているとは思っていないんだ」