モデルの藤田ニコルさんが2月22日、ユーチューバーとしての活動を始めた。開始一週間足らずでチャンネル登録者は26万人に上っている。活動場所がネットになっても、注目ぶりは衰えない。
藤田さんに限らず、最近は芸能人や著名人のユーチューバーデビューが相次いでいる。登録者数96万人の人気ユーチューバー、シバターさんは26日、「にこるんチャンネル開設でカジサックへの怒りが止まらない」という動画を投稿。芸能人のユーチューバー参入はカジサックさん(梶原雄太さん)で一気に広がったという認識の下、カジサックさんに協力した人気ユーチューバーに対して、「僕らの首を後々締めるだけ」と苦言を呈した。
「ノウハウを芸能人に渡してどうする? 俺らに得ないんだよ?」
カジサックさんは2018年10月、チャンネル登録者が100万人にならなかったら芸能人を引退するという名目でユーチューバーを始めた。活動開始後はラファエルさんをはじめ、ヒカルさんやはじめしゃちょーさんなど、多くのユーチューバーがコラボに協力した。
シバターさんはカジサックさんを「芸人としては微妙だが、そこらへんのユーチューバーよりトークも出来るし素人に比べたらすごい」と評価するものの、
「なぜカジサックの流入を手助けしたんだユーチューバーよ。(中略)本来はするべきじゃなかったと思う。僕らの首を後々締めるだけだよ」
と思いを語る。
シバターさんがカジサックさんとのコラボ動画に批判的なのは、ユーチューバー側の得が無いと考えるためだ。仮にカジサックさんがユーチューバーとして成功し、お笑い芸人としてテレビで番組を持つようになっても、カジサックさんはお世話になったユーチューバーを番組に呼ばないだろうと推察。そのため、今の状況は「カジサックしか得してない」と指摘する。これまでカジサックさんとコラボしたユーチューバーに向けて、
「吉本のお笑い芸人にノウハウを渡して、ユーチューバー向けの編集と尺と、一番大事なのはユーチューバーの力を借りて売名すること、そしてユーチューブの視聴者に知らしめる、拡散させるってことが必要なわけで、それを芸能人に渡してどうする?俺らに得ないんだよ?」
と、切々と訴えかけた。
芸能人のユーチューブ参入で、若手ユーチューバーは苦しくなる?
シバターさんは昨年、「キングコングの梶原のYouTuberコラボに思う事」という動画で、ラファエルさんを通してカジサックさんとのコラボを相談され、断ったと明かしている。当時の動画では、断った理由はカジサックさんが「上から目線で気に食わなかった」ためと話していたが、今回の動画ではこれに加え、「芸人とユーチューバーとのパイプを作るのが嫌だった」と述べている。
現在のユーチューバー情勢を受けシバターさんは、「若い素人の入ってくる枠は(ユーチューブに)ないかな」と分析。現在「そこそこ売れているユーチューバー」に向けては、
「芸能人のユーチューバー進出に協力してもなんの得はないから、ちょっと考えて身の振り方を考えたまえ」
とアドバイスしていた。