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女性の管理職昇進、自ら希望は1割未満 8割は「管理職になる前も今もメンターいない」

2019年02月27日 11:10  キャリコネニュース

キャリコネニュース

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アデコは2月21日、女性管理職の「働きがいや昇進のきっかけ」に関する査調結果を発表した。調査は昨年12月に実施し、課長職相当以上の550人から回答を得た。

「管理職になるきっかけ」を聞くと、61.1%が「自身で希望していなかったが、上司からの打診があり、快諾した」、24.7%が「上司から打診があり仕方なく引き受けた」と答えた。自ら希望した人はわずか9.8%だった。

「採用や昇進の場面で男性が優遇されていると感じる」4割


「管理職になるにあたって重視したこと」は、1位が「仕事のやりがい」(58.9%)2位が「給与」(47.1%)、3位が「経験やスキルを活かせる」(45.5%)、以降「職務の範囲」(41.6%)という結果だった。

「今後の昇進を希望する」と回答したのは54.4%で、理由は「給与アップ」(47.8%)が最多だった。一方で、「女性が活躍できる職場にしたい」(34.8%)、「女性管理職としてのロールモデルになりたい」(32.1%)、「職場の環境や制度を変えたいから」(31.4%)と、職場や社会での女性躍進に寄与したいという回答も顕著だった。

「職場内外にキャリアのロールモデルがいたか」については、57.8%が「社内も社外もいない」と回答。仕事の指導者である「メンター」についても78.7%が「管理職になる前も今もいない」と答えた。

「採用や昇進場面での男女差」については、50%が「男女差はない」とする回答する一方、43.6%が「男性は優遇されている」と答えている。男性の優遇を感じている人は今もなお多いようだ。

「女性管理職の増加・促進に必要だと思う制度」を聞くと、1位が「フレックスタイム」(47.5%)、2位が「育児・介護サポート」(36.9%)、3位が「育児休業」(34%)、以降「テレワーク」(32.2%)だった。家庭や育児・介護で中核となる女性が状況に合わせて働けるサポート体制が望まれているとわかった。

女性活躍推進法に関しては、法律が思考された2016年以降に管理職になった119人のうち41%が「影響があった」と答えている。