レッドブル・ホンダのピエール・ガスリーは、F1プレシーズンテスト2回目初日に136周を走りこみ、それがマシンのさらなる改善につながるとして、ポジティブに一日を振り返った。
スペイン・バルセロナで、26日、ガスリーは長時間にわたりでトップに位置していたが、マクラーレンのランド・ノリスが終盤にC4タイヤでマークしたタイムがこの日の最速となった。しかしガスリーはC3タイヤでノリスとわずか0.006秒差の1分17秒715を記録し、2番手に続いた。このタイムはテスト1でのレッドブルのベストタイムより約1秒速いものだった。周回数は136周で、この日参加した13人中最多の距離を走っている。
「自分たちの仕事に集中し、プログラムに取り組んだ。今のところうまくいっている」とガスリー。
「予定どおり、たくさんのラップを走った。エンジン側にとっても車体側にとってもいいことだ」
「僕らのポテンシャルが大きいことは分かっている。ただ、今の段階では他のチームが何をしているのか分からないからね」
「自分たちの弱い部分を改善しようとしている。おおよその感じはつかめているよ。これからも懸命に努力していくだけだ」
「日を重ねるなかで、少しずつプッシュし始めているが、まだ目いっぱいプッシュしてはいない」
■「真のエンジンパフォーマンスをまだ発揮していない」とガスリー
ガスリーは、開幕戦が近づくにつれて、真のパフォーマンスを発揮していくことになるが、今は地道に周回を重ね、データを収集し、パッケージを改善していくために努力していくと語った。
「先週はとても有意義なテストができて、テスト2の初日もたくさんの周回を走れたからポジティブな一日だった。僕らにとって重要なのはひたすら作業を進めることだからね」
「(開幕戦の)メルボルンがどんどん近づいている。テストはあと3日間残っているから、パッケージについてさらに学び、パフォーマンスをさらに引き出したい」
「まだ(エンジンパフォーマンスには)余力があるはずだ。日々、少しずつプッシュし始めているところなんだ」
「テストの残り3日間で、パフォーマンスをさらに引き出せるだろう。今は走行距離を重ねて、パッケージについて学んでいる段階だ。それでも今のところ、とても満足できる状態だよ」
「今日は少しだけプッシュしたけれど、マシンの動きについて理解することに集中していた。たくさんの空力テストをして、たくさんのアイテムの評価を行った。それによって、さらに快適に走れるようになったのでよかったよ。ラップを重ねるごとに、よくなっていった。もちろん、まだやるべきことは残っているけどね」
「ペースはよかったよ。でも、今は、自分たちの仕事に集中する必要がある。プランに従って作業をし、たくさんの距離を走っているから、今のところポジティブだ。ポテンシャルはあるから、改善できるエリアを改善していく。懸命に作業に取り組んでいくよ」
■「たくさんのテスト項目をこなすことができ、再び好調なスタート」とレースエンジニアリング責任者が初日を総括
レッドブル・レーシングのレースエンジニアリング責任者ギヨーム・ロケリンは、この日、多くの作業をスムーズに進めていくことができたと総括している。
「順調だった先週のテスト1の後、今日は走行プランを少し変更し、短めのランに集中した。それによってたくさんのテスト項目をこなすことができた」
「そういうプランだったため、走行の合間にガレージで作業する時間も多くなったが、非常にスムーズに進み、手順の確認も含め、多くの項目をこなしていった。ピエールの午後のランでは少しパフォーマンスにも目を向けていき、全体的にいいスタートを切れたと思う。明日はさらにレースに向けた準備を進めていく」