2019年第2回F1テストがスペイン・バルセロナにおいてスタート、ホンダのパワーユニット(PU/エンジン)を搭載するレッドブル・レーシングとスクーデリア・トロロッソが共に100周を超える距離を走り切った。
26日、レッドブルのピエール・ガスリーは136周と、この日参加した13人中最多の距離を走り、C3タイヤでの1分17秒715で2番手となった。マクラーレンのランド・ノリスがC4タイヤで記録したトップタイムとはわずか0.006秒差だった。
トロロッソのアレクサンダー・アルボンは、午前中にトラブルがあり走行時間を失ったものの、その後挽回し、合計103周を走行。自己ベストタイムはC4タイヤでの1分18秒649だった。
ホンダは、開幕戦に向けてできる限り多くの距離を走りこむことがこの日の一番の目標だったとしている。その目標を達成することで膨大なデータを収集し、ドライバーたちはパワーユニット、さらにマシンパッケージ全体への理解を深めつつあるということだ。
ホンダのF1テクニカルディレクターである田辺豊治氏は、一日を振り返り、次のように語った。
「先週のテスト1を終え、今日から再びテスト2が始まりました。開幕戦に向けて走行できるのは今日も含めて残り4日間しかありませんので、両チームが予定しているプログラムを完了させるためにも、可能な限りの走り込みを行い、準備を進める必要があります」
「今日は、ロングランやショートランを交えながら両チーム合計で239周を走行できましたし、PUとしても大きな問題はなく、多くのデータを蓄積できて、順調な一日となりました」
「ドライバーやエンジニア、メカニックにとっては、走れば走った分だけ、マシンやオペレーションへの理解を深められる時期だと思いますし、明日以降もスムーズなセッションを続けられればと思っています」