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スーパーGTもてぎメーカーテスト:2日目も10台が走行。GT300はLEON PYRAMID AMGが首位

2019年02月26日 18:31  AUTOSPORT web

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スーパーGTもてぎメーカーテストに参加したCRAFTSPORTS MOTUL GT-R
2月25日から栃木県のツインリンクもてぎでスタートしたスーパーGTのメーカーテストは、2月26日に2日目を迎え、前日に続きGT500クラス1台、GT300クラス9台のマシンが走行した。GT500クラスはCRAFTSPORTS MOTUL GT-Rが今季最初のテストを着実に終えた。

 ニッサン/ニスモ主催のもてぎメーカーテストの2日目は、ツインリンクもてぎで26日に走行2日目を迎えた。雲が多く、ドライバーたちによれば走り出しはコース上に花粉が巻き上がるほどのコンディション。花粉症のスタッフたちにとっては辛い2日目となった。

 参加したのは前日に続き10台。GT500クラスでは、CRAFTSPORTS MOTUL GT-Rが走行。今回のテストに向けて23号車との比較も兼ねてロニー・クインタレッリが乗り込んだほか、平手晃平とフレデリック・マコヴィッキィがドライブ。午前の走行開始直後にはマコヴィッキィがコースアウトし赤旗となったが、実りあるテストになった。午前は1分37秒871、午後は1分37秒224というベストタイムをマークしている。

「今回初めての走行だったので、トラブルなく自分のポジションを確認できて良かったです。前日はショート、今日はロングランもできました」というのは平手。

「セパンでドライブした230号車とはコンディションも違うので一概に比較はできませんし、テストメニューもありますからね。ロニー選手も乗って、23号車と大きな違いもないと言ってくれました。今年は23号車と同じようなパフォーマンスを出したいですね」

 一方GT300クラスは9台が参加。GOODSMILE RACING & Team UKYOは、この日は片岡龍也がひとりでドライブしたが、その他のチームはふたりのドライバーが周回。X WORKSの33号車ニッサンGT-RニスモGT3には第3ドライバーのアデリー・フォンも乗り込んでいる。

 午前のセッションでは、開始から1時間15分というところで、星野一樹がドライブしていたGAINERの10号車ニッサンGT-RニスモGT3がヘアピン立ち上がりでストップ。パワーステアリングのトラブルだったが、大きなアクシデントにはならず、午後には走行を再開している。

 12時にチェッカーとなった午前は、ディフェンディングチャンピオンであるK2 R&D LEON RACINGの65号車LEON PYRAMID AMGが1分46秒197をマークしトップタイム。2番手には、フロントフェンダーを改良しているR&D SPORTの61号車SUBARU BRZ R&D SPORTが1分46秒334で続いた。

 3番手につけたのはKONDO Racingの56号車リアライズ 日産自動車大学校 GT-Rが1分46秒368で続いた。ドライバーの平峰一貴によれば「順調に初テストをこなせています。チームの雰囲気もすごくいいです」という。

「サッシャ(フェネストラズ)も、東京で食事したりいつも携帯で連絡をとっています。彼のマネージャーが、僕が14歳の頃にイギリスでカートを戦っていたときの担当メカニックなんです。いろいろ繋がっていますね(笑)。速いですし、19歳で勢いもあります」

 一方午後のセッションでは、アレックス・パロウがドライブするMcLaren Customer Racing Japanの720号車マクラーレン720S GT3が1分46秒436でトップタイムをマークした。今回のテストでは、まだスーパーGTで使用するマシンが届いていないこともあり、テスト車両での参加となったが、マクラーレン・オートモーティブのスタッフも多数もてぎを訪れており、他チームとは異なる雰囲気を醸し出していた。

 午後の2番手につけたのは、トラブルを解消し1分46秒560をマークしたGAINERの10号車GAINER TANAX triple a GT-R。3番手にはGOODSMILE RACING & Team UKYOの4号車グッドスマイル 初音ミク AMGが1分46秒574で続いた。走行後小雨が舞ったが、多くのチームがドライでしっかりとメニューをこなし、開幕に向けて貴重な走行をしっかりこなしたようだ。