MotoGP開幕前最後のオフィシャルテストとなるカタールテストは、2月25日に終了した。最終日の走行を終え、ホンダ、ヤマハ、スズキ、ドゥカティのファクトリーライダーが走行を振り返った。
■マーベリック・ビニャーレス/モンスターエナジー・ヤマハMotoGP(最終日トップ:1分54分208)
「ロサイルではいいライディングができた。今日のコースコンディションではとても速く走ることができたが、エッジグリップを使い切れていないから、この点では仕事を継続する必要がある。加速の面ではマレーシア以来、改善が進んでおり、ブレーキングのエリアはかなり満足している」
「レースペースは悪くない。マシンがどのように反応するかを理解するために10周の連続ラップにトライしたが、ミディアムコンパウンドのタイヤでは温度が低すぎた。とはいえ、テストを通じていいライディングができ、いいリズムがあった。たぶん、もう少しプッシュできると思う」
「だけど、レースに向けてさらに進化しなければならない。準備はできているが、開幕戦は重要な一戦となる。マシンはポジティブなポイントがあるが、まだ数カ所のネガティブなポイントがある。なので、どの部分を改善できるか結論を出し、確かめる必要がある」
■マルク・マルケス/レプソル・ホンダ・チーム(最終日3番手:1分54分613)
「シーズンを始める準備ができている。2日目のように多くを周回して、仕事をうまく進め、少し進歩した。まだ100%ではないが、フィーリングはいいよ」
「カタールは通常なら苦戦するコースだが、今回のテストではライバルと同じ位置にいる。最終日は風と気温の影響で少し難しかったが、それでもやるべきことはできた」
■バレンティーノ・ロッシ/モンスターエナジー・ヤマハMotoGP(最終日4番手:1分54分651)
「今日はいい一日だった。いい方法で仕事をし、とても速かった。レースタイヤでのペースもかなりいいし、タイムアタックもよかったよ」
「3日間のテストを終えて5番手という結果はそれほど悪くない。レースのペースはかなりよく、トップ争いをするためにはさらに何かが必要になると思うが、すでにギャップをはかなり埋めたと思う。今夜でテストは完了したが、レースまで2週間あるから十分だと思う」
■ホルヘ・ロレンソ/レプソル・ホンダ・チーム(最終日5番手:1分54分653)
「今日はセッティングをアジャストせずにテストを開始した。セッティングに取り組み始めると、マシンとスピードを向上させることができた。自分自身もよくライディングでき、少しずつ物事を改善して、すでに競争力を持つ大きな一歩を踏み出した」
「セパンのテストを怪我で欠場したため、公式なホンダライダーとしては3日目のテストとなるが、ポテンシャルがあり、とても満足している。左手の状態がさらによくなれば、もっと強くなれるだろう」
■ダニロ・ペトルッチ/ミッション・ウィノウ・ドゥカティ(最終日9番手:1分54分818)
「今日は風がかなり強く、マシンのセットアップを変更する必要があり、予想以上に苦戦してしまった。その後、レースを想定したテストに切り替え、ソフトコンパウンドのタイヤを装着した後、マレーシアで行ったようにアンドレアとポジションを入れ替えながらシミュレーションを行った」
「路面温度が低かったにもかかわらず、マシンのフィーリングには満足している。速く走ることができたし、レースに向けても自信があるよ。準備はできた」
■アレックス・リンス/チーム・スズキ・エクスター(最終日11番手:1分54分852)
「すばらしい気分でとてもハッピーだ。タイムアタック中に転倒したが、ペースはかなりいい。この冬の間にスズキに求めたリクエストは達成された。マシンの開発方法はとてもポジティブに感じるよ」
「マシンのベースはすでによかったから、それを改善することが挑戦だった。たしかに開幕戦は多くの速いライダーがいるのでタフになるだろうが、だれもが新しいシーズンの始まりに興奮している」
■ジョアン・ミル/チーム・スズキ・エクスター(最終日12番手:1分54分997)
「ペースやマシンのフィーリングにとても満足している。今日はさらに前進した。これはレースに向けてとても重要なことだ」
「シーズンの開幕に向けて準備が整っていると思うが、アタックラップでは小さなミスをして思ったタイムを記録できなかった。でも、ポテンシャルはあると思うし、トップライダーのペースに近づいている。まだ、やるべきことはたくさんあるが、全体的にはこの数日間で達成したことに対してはポジティブだと思う」
■アンドレア・ドヴィツィオーゾ/ミッション・ウィノウ・ドゥカティ(最終日15番手:1分55分233)
「最終日は風の影響で少し複雑となり、テストプログラムを完全に消化できなかった。いくつかのテストに集中したが、ライバルとの差は大きくないし、まだ改善の余地がある」
「完全に満足しているとは言えないが、ポテンシャルはあると確信しているし、いいレースができる自信がある。テストを通じて多くのデータを収集できた。レースまでの約2週間の間に、このデータを活用し、準備をすることが重要だ」