WEC世界耐久選手権のLM-GTEプロクラスで66号車、67号車フォードGTを走らせるフォード・チップ・ガナッシ・チームUKは2月25日、ビリー・ジョンソンとジョナサン・ボマリートの2名を第6戦セブリング1000マイルで起用する各車の第3ドライバーに指名した。
2016年にデビューしたフォードGTでフェラーリ、ポルシェ、BMW、アストンマーティン、さらにセブリングではコルベットを加えた6メーカーがひしめくGTEプロクラスを戦うフォード・チップ・ガナッシ・チームUK。
2018/2019年の“スーパーシーズン”も2台体制で参戦する同チームは、3月14~16日に開催される第6戦セブリング1000マイル(1600km)レースに第3ドライバーを起用する旨を示し、これまで3度に渡って発表されてきた第6戦のエントリーリストでは66号車、67号車ともに同欄をTBAとしてきた。
今回そんな各車の3人目が明らかにされ、ステファン・ミュッケ、オリビエ・プラがレギュラードライバーを務める66号車にはジョンソンが加わることがアナウンスされた。ジョンソンは第1戦スパと第2戦ル・マン24時間でも同じ布陣でWECを戦っており、約8カ月ぶりにシリーズ復帰することとなる。
一方、僚友67号車には第1戦、第2戦で助っ人を務めたトニー・カナーンに代わりIMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップでマツダチーム・ヨーストに所属するボマリートが起用された。アンディ・プリオール、ハリー・ティンクネルとマシンをシェアすることになるベテランは、今回初めてGTEプロクラスにデビューする。
なお、ボマリートとティンクネルのペアは搭乗マシンこそ異なるものの、WECセブリングと同じ週末に行われるIMSA第2戦セブリング12時間でもチームメイトとして戦う予定だ。
このペアはIMSAシリーズの最高峰DPiクラスに参戦しているマツダチーム・ヨーストが走らせる55号車マツダRT24-Pのレギュラードライバーを務めており、デイトナ24時間やセブリング12時間を含む4つの耐久レースではこれにプラも加わる。
かつて資本締結関係にあったフォードとマツダ。現在両社のスポーツカープログラムはいずれも、カナダのコンストラクターであるマルチマチックによって支えられている。