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Samsung、注目の折りたたみスマホ『Galaxy Fold』を発表 そのスペックとは?

2019年02月26日 07:21  リアルサウンド

リアルサウンド

 Samsung Electronicsは2月20日、米サンフランシスコで『Galaxy UNPACKED 2019』を開催した。同イベントではGalaxyスマートフォンが誕生してから10年目の節目を迎えている。


(参考:「折り畳み型iPhone」も2020年に登場か?


 今年はメインストリームの『Galaxy S10e / S10 / S10+』に加えて初の試みとなる折りたたみ式のスマートフォン『Galaxy Fold』を発表した。


・「Galaxy Fold」はスマホとタブレットの2-in-1
 『Galaxy Fold』はまさに、スマートフォンとタブレット2-in-1と言えるような端末だ。Samsungはこのディスプレイを「Infinity Flex Display」と呼んでおり、タブレット状態で7.2インチ(1,536×2,152ドット)、閉じた片側のディスプレイは4.6インチ(720×1,680ドット)となる。


 この折りたためるギミックは2011年からSamsungは開発に着手しており、ついに製品化が実現したこととなる。ディスプレイを折りたたむためにガラスではなく、ポリアミド樹脂を採用している。また、折り曲げ回数は20万回以上の耐久性を確認できており、折りたたんだ状態ではスマートフォン2台分ほどのサイズがあるものの、従来のスマートフォン同様横幅が狭く、圧迫感は少ない。


 Samsungはスマートフォンユーザーの利用を念頭においてUIを設計しており、タブレット状態で最大で3つのアプリがマルチタスク可能になった。動画を見ながらSNS、メッセンジャーの返信などマルチタスクにおいては、どのスマートフォン、タブレットにも劣っていない。RAM容量12GBはこのマルチタスクのために存在しているともいえる。またアプリのシームレス性においてもディスプレイが折りたたまれた状態と開いた状態でもシームレスに移行できるようで、SamsungはGoogleやAndroidデベロッパーと協力してアプリの最適化を進めているようだ。


 カメラは計6つあり、リアカメラがトリプルカメラ仕様で1600万画素ウルトラワイド、1200万画素の広角カメラ、1200万画素のテレフォトカメラとなる。この3つはGalaxy S10にも搭載されており、特にウルトラワイドカメラに関しては人間の目の視野角とほぼ同等だという。さらにフロントカメラは1000万画素と800万画素の深度カメラを備えており、もうひとつのカバーカメラも合わせ、主にセルフィー目的に利用できる。


 RAM容量は前述の通り12GB(LPDDR4X)、内蔵ストレージは512GB(UFS3.0)。バッテリー容量は4,380mAh、ワイヤレス充電にも対応予定だ。


・まとめ
 マルチタスクを念頭に開発したSamsungの『Galaxy Fold』は3つのアプリを開いた状態でも快適に動作できるように基本的なスペックを高くしている。タブレットモードで動画を観るだけでなく、スマートフォンの延長戦という立ち位置の『Galaxy Fold』は22万円と簡単に買える価格ではないが、折りたたみスマホの初代機としては一定の完成度があり、今後の進化に期待が持てるカテゴリーではあるだろう。発売時期は4月26日、日本での発売予定は現在のところない。今後発売されることを期待しよう。


(佐々木翼)