「もうこの会社辞めて転職したい…」「他の会社ならもっと良い生活ができるのかな」などと思ったことがない人のほうが少ないはず。しかも、現在は売り手市場と言われ、多くの職種で求人ニーズが高まっている。
しかし、そんな状況下でも転職を希望しながらアクションを起こせない人が多いのはなぜなのだろうか。「転職活動をしたけれど撃沈」したのであれば仕方がないが、「転職したいのに動き出せない」というのは、なんとももったいない話。
キャリコネニュース編集部では、口コミサイト「キャリコネ」に集まった口コミや、記事取材のインタビューを通してそんな"転職できない人"をタイプ別にキャラクター化してみた。今回は、「デモデモダッテさん」タイプを紹介する。
一歩も動けない「デモデモダッテ」さんの生態
会社や仕事、同僚への不満はたんまり。でも、なんだかんだと正当そうな理由をつけて結局転職活動を一切しない人を「デモデモダッテさん」タイプと命名。あなたの周りにもこんな人がいないだろうか。
一緒に飲みに行けば愚痴の割合が非常に高い。「うちの会社ホントにブラック!昨日も終電帰りだし」――。しかし、こちらが「大変だね。じゃあ、転職も考えてみたら?」とアドバイスすると、
「養わなきゃいけない家族がいるから、年収が下ったら困るし」
「今より条件の良いところなんてきっと見つからないし」
「結局会社から引き止められて辞められないかもしれないし…」
といった具合に、「子ども」「年齢」「住宅ローン」「忙しさ」「景気」「転職リスク」「現会社の引き止め」など、さまざまな理由をつけてテコでも動こうとしないのだ。ちなみに、実際に会社から引き留められるかどうかは不明。
「転職できないのは仕方ない」と思いたくて正当化しているケースも?
デモデモダッテさんたちは、仕事がうまくいかない理由を「自分のせい」とはあまり思わず、会社や上司、自分の置かれている環境など「他者のせい」と考えがち。また、基本的に受け身の姿勢なので「チャンスがあれば転職してもいいけど」などと考える。しかし、愚痴だらけで行動を伴わない人にはチャンスも巡ってきづらいだろう。
逆に、何事にも前向きにチャレンジする人は、あまり言い訳をせずに行動を開始する傾向にある。そういう人はチャンスを掴みやすいだろう。
デモデモダッテさんたちが言い訳をする根底には、転職に成功して年収アップ、若いうちから出世、大好きな仕事につけて大満足、といったキラキラ輝いている人たちに対する憧れが隠されているケースもあるかもしれない。「デモデモダッテ」を繰り返し、自分にとっては不満で不本意な状況を、なんとか理由を探して納得させている部分もありそうだ。
Googleで「転職 リスク」「転職 後悔」などと検索し、なんとかして「転職しない理由」を探し始めたら、もしかするとデモデモダッテさんになりかけているのかも。一度言い訳をストップして、「できない方法」ではなく「何とかしてできる方法」を探してみるのもいいだろう。