2019年シーズンのスーパーバイク世界選手権(SBK)にモリワキ-アルティア・ホンダ・チームから参戦している日本人ライダー、清成龍一。清成にとってSBKへのフル参戦は2009年以来のこと。清成の開幕戦は、スーパーポール・レースの14位フィニッシュが最高位となった。
日本人ライダーがSBKにフル参戦するのは2012年の青山博一以来。清成が所属するのはホンダ・レーシング・コーポレーション(HRC)がサポートする、モリワキ-アルティア・ホンダ・チーム。日本が誇るコンストラクターであるモリワキエンジニアリングと、アルテア・レーシングが運営するチームだ。
清成は3回のフリー走行を総合17番手で終え、予選であるスーパーポールでも17番手タイムをマーク。今季のSBKでは、レース1、そして新たに開催されるスーパーポール・レースのグリッドと、レース2の10番手以下のグリッドはこのスーパーポールで決定されることになっている。清成は開幕戦3レースを17番手から迎えることになった。
土曜日に行われたレース1、清成は予選順位からポジションをひとつ上げ、16番手でフィニッシュする。
「完走できたことはポジティブな点ですが、もちろん、このポジションには満足していません。今日はポイント圏内でのフィニッシュが目標だったんです。とにかく、(SBKでのレース)経験を得ることはできましたし、明日に向けて改善のためのデータを得ることもできました」
「今日のレース後、タイヤをどのようにマネージメントするべきか、よく理解しようと思います。というのも、今日は苦戦を強いられて、レースの最後に自分のポジションを守ることができなかったからなんです」
迎えた日曜日、最初のレースは10周で行われるスーパーポール・レース。清成はそこで、14位フィニッシュを果たす。スーパーポール・レースはポイントが付与されるのが9位までのため、ポイント獲得はならなかったが、土曜日からの前進を見せた。
さらに午後に行われたレース2では、堅実な走りでポイント圏内である15位でチェッカー。1ポイントを獲得している。
「今週末のレースをとおして、できるだけ多くの経験とデータを得ることが重要でした。スーパーポール・レースでは、昨日よりもポジションを上げることができました。午後(のレース2)ではさらに少し前進して、ポイント圏内でフィニッシュしました。もちろん、さらに上位をねらっていきたいと思っています」
チームメイトのレオン・キャミアはレース2で10位フィニッシュを果たしており、チームとホンダCBR1000RRのポテンシャルがうかがえる。開幕戦3レースではデータと経験を積むことが大事だったと語る清成。第2戦タイではどのような戦いを見せるだろうか。