映画『いのちスケッチ』が2019年に全国公開される。
動物福祉に特化した福岡・大牟田市動物園を舞台にした同作は、漫画家になる夢を諦めた青年・田中亮太が、アルバイト先の動物園で人や動物の「いのち」に向きあい、奮闘する様を描いた作品。
亮太役を福岡出身の佐藤寛太(劇団EXILE)、動物しか愛せないヒロインの獣医役を藤本泉、威厳のない園長役を武田鉄矢が演じるほか、亮太の祖母・和子役に渡辺美佐子、母役に浅田美代子、父役に高杢禎彦、飼育員役に芹澤興人、林田麻里がキャスティング。監督は映画『恋のしずく』などの瀬木直貴が務める。撮影は2月下旬からスタート。
■瀬木直貴監督のコメント
大牟田市動物園に出会った時、動物があまりに生き生きとしていて驚きました。更に、動物の本能を理解し、少しでも動物にストレスをかけないようにという飼育員の皆さんの地道な活動に感動を覚えました。近年、生身の人や動物に接することを避ける傾向があるように思います。僕自身も含めて。本作の主人公は漫画・ゲームといった仮想世界に夢を抱き、どちらかと言えば、現実から目を背けてきた青年です。そんな彼が否応なく動物や他人と接することになった時、どんな変化が起きるのか、それが発想の原点でした。本作の舞台となる大牟田市では、市民、行政、企業の多くの皆様が応援してくださっています。僕自身も半年前から家を借りて住み込み、地元の皆様と日々接してきました。その時間の中で、どちらかと言えば暗いイメージだった大牟田市のイメージも大きく変わりました。認知症の予防、対策が全国でもいち早く進み、幼稚園や保育園の待機児童もゼロだそうです。医療の充実、物価の低さ、コンパクトシティ・・・住みやすさを実感している毎日です。いのちを育むこのまちで、いのちに向き合うことの大切さと尊さが伝わる作品を目指したいと思います。