レッドブルF1のモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、新たな自信とともに2019年シーズン開幕に臨もうとしている21歳のマックス・フェルスタッペンについて、その実力には今や忍耐力も含まれていると語った。
フェルスタッペンは2018年シーズンを通して成長を見せた。序盤戦は雑な走りが多かったものの、その後は感情の起伏を自らコントロールするようになり、スピードを落とさずに一貫性のある走りができるように変わっていった。
マルコは、フェルスタッペンが適正な成長プロセスを経たと考えている。世界選手権は単にレースで圧勝すれば良いのではなく、自分のパフォーマンスが悪いときや逆境にあるときにもポイントを稼げてはじめて制覇できる、ということを理解したというのだ。
マルコはイギリスのSky Sports F1に対して「我々は何度か話し合った。彼は間違いなく忍耐力を発揮してくれるだろう」と語った。
「優勝できないレースではポイントを稼ぐこと、完走することが大事だ、ということを彼は理解した。そうでなければ選手権制覇はかなわないからだ」
「彼は成長したよ。年齢はまだ非常に若いが、精神的には十分に成長した。(ホンダの)新しいパワーユニットで操縦性が向上したことにも満足しているようだ」
「昨年は、ときに無線から彼の不満そうな発言が聞こえていた。フェルスタッペンもチームも、開幕には大きな自信をもって臨むだろう」
マックス・フェルスタッペンがより賢く、より思慮深くなり、今では衝動や性急さを自ら抑制できるようになったことで、ライバルチームは今後の彼をさらに手ごわい相手として考慮しなければならなくなった。
「彼は合同テストでも熱心で集中した走りを見せた。すでに大きな一歩を踏み出している」とマルコ。
「以前は、彼にとってテストは若干退屈なものであり、ただの義務としか捉えていなかったのだ。だが今は極めて重要なものであることを理解している。自分からエンジニアたちへのインプットが、マシン開発に直結するからだ」