バルセロナ・カタロニアサーキットで2月18日から21日の4日間にかけて行われた第1回プレシーズンテストと、2月26日から始まる第2回プレシーズンテストの間には、4日間の休日がある。
しかしながら、F1チームにおいて作業が止まることはない。チームメンバーの一部は、ファクトリーに戻って新車の作業を継続し、他のメンバーはバルセロナに留まる。メカニックのほとんどはバルセロナに残り、第1回のテストで使用されたマシンの改良を行う。毎日ファクトリーから届く新パーツを装着し、チームのために2台目のマシンを組み立てるのだ。
「マシンを改良するため、信じられないほど膨大な通常作業のリストがある」とトロロッソ・ホンダの副テクニカルディレクターを務めるジョディ・エギントンは語った。
「ファエンツァのファクトリー(イタリアにあるトロロッソの拠点)とこのコースで、数多くの分析を行う。だからエンジニアの一部はバルセロナに残ることになる。他のチームと同様に、次回テスト用の新しいパーツが届くんだ」
「計画と準備、第1回テストのデータの精査など、次のテストまでに用意できることはすべて行っている。この4日間で多くのやるべきことがある。マシンの信頼性を維持する必要があるし、予想外のトラブルを起こすような潜在的な問題をひとつも漏らさぬようにしなければならない」
信頼性の高いマシンを用意することも重要だ。トロロッソ・ホンダはルーキードライバーのアレクサンダー・アルボンが初レースとなる開幕戦オーストラリアGPに向けて準備ができるように、できるだけ多くの周回を走れるようにする必要があるからだ。
「アレックス(アレクサンダー・アルボン)に走行距離を稼がせる必要がある」
「メルボルンまでに彼は短期間で学ばなければならない。可能な限り多くの距離を走る必要がある。チームとしては、マシンのセットアップを正しい手順で行わなければならない。オーストラリアGPに向けてできるだけの準備を整えられるようにだ」
ホンダが新しいパワーユニット(PU/エンジン)についてのデータを継続して蓄積できるように、マシンが信頼性のある走りをすることもまた重要だろう。