スーパーGT GT300クラスをはじめさまざまなモータースポーツ活動を展開している埼玉トヨペットGreenBraveは2月22日、埼玉県坂戸市にあるチームのファクトリーで2019年のモータースポーツ活動について発表した。スーパーGTでは、引き続きマークX MCを使用するが、新たに吉田広樹が加入。タイヤがブリヂストンに変更される。
2017年から宿願であったスーパーGT参戦を果たした埼玉トヨペットGreenBraveは、トヨペット店の旗艦車種であるマークXのボディを使ったGT300マザーシャシーで参戦。2年目となる2018年はポテンシャルもアップし、第6戦SUGOでは7位フィニッシュも果たした。
3年目を迎えるにあたり、マークX MCはサイドにホワイトが入った爽やかなカラーリングとなったが、変わったのはカラーリングだけではない。今季からブリヂストンタイヤを装着することになった。2018年のGT300で猛威を振るったブリヂストンが、GT300マザーシャシーと組み合わされることでどんなポテンシャルを発揮するのか注目が集まるところだ。
そしてそれを駆るドライバーは、脇阪薫一は引き続きチームを引っ張ることになるが、そのチームメイトとして、GAINERを“卒業”した吉田広樹が加わることになった。ここ数年、GT3カーでその速さと強さをみせている吉田の加入は、チームにも心強いはずだ。
埼玉トヨペットGreenBraveでは、今季スーパーGTに加え、ピレリスーパー耐久シリーズと新たに開催されるTCRジャパンシリーズに参戦することになった。スーパー耐久では、トヨタ・マークXでST-3クラスに参戦するが、服部尚貴、脇阪薫一、そして吉田がトリオを組むことに。吉田は服部の“Team NAOKI”の出身で、師匠とともに組むことになった。昨年はわずかに届かなかったチャンピオンを目指す。
そしてTCRジャパンシリーズには、密山祥吾が国立市で運営するチューニングショップ/レーシングガレージのアデナゥとコラボレーションし、密山が埼玉トヨペットGreenBraveの一員として、フォルクスワーゲン・ゴルフGTI TCRで参戦することになった。
埼玉トヨペットは、県内でフォルクスワーゲンのディーラーも運営しており、両者の思惑がピタリと一致したかたち。アデナゥはピレリスーパー耐久シリーズにも参戦しており、ゴルフGTI TCRの経験は密山が日本では誰よりも多い。TCRジャパンシリーズの初代チャンピオン候補と言えるかもしれない。
なお、TCRジャパンシリーズには、埼玉トヨペットが運営するフォルクスワーゲン販売店のサービステクニシャンが担当する。スーパーGT、スーパー耐久でも埼玉トヨペットのスタッフたちがモータースポーツを通じてスキルを上げており、今季はグループ全体の技術力の向上が図られそうだ。