MotoGPに参戦するアプリリア・レーシング・チーム・グレシーニは2月22日、カタールのロサイル・インターナショナル・サーキットで2019年シーズンを戦うアプリリアRS-GPを公開した。
2018年シーズンはアレイシ・エスパルガロとスコット・レディングを起用して戦ったアプリリアだが、マシン開発に苦戦し、エスパルガロがランキング17位、レディングが21位でシーズンを終えた。
アプリリアはチームの立て直しを図るべく、2019年シーズンに向け体制を強化。元フェラーリF1のディレクター、マッシモ・リボラをアプリリア・レーシングのCEOに就任させた。また、2018年のKTMレギュラーライダーで鈴鹿8時間耐久ロードレースで優勝した経験を持つブラッドリー・スミスをテストライダーとして起用した。スミスはマシン開発に加え、2019年シーズンの数戦でワイルドカード参戦する予定だ。
ライダーはアレイシ・エスパルガロを継続起用し、チームメイトには2018年スズキのファクトリーチームに所属していたアンドレア・イアンノーネを迎えた。
2019年シーズンを戦うRS-GPは、シームレスギヤボックスやエンジン面を進化させ、シャシー構造や電子制御に変更を加えたという。カラーリングはアプリリア伝統のブラックカラーとなり、緑、白、赤のラインが描かれている。
アプリリアで3年目のシーズンを戦うエスパルガロは「新シーズン最初のテストはポジティブだった。僕は速く、安心でき、まだ成長するのに十分なマージンがあるように感じた」とコメント。
「技術、スタッフともに僕のキャリアでベストチームのひとつだ。やるべき仕事はたくさんある。アンドレア、ブラッドリー、マッシモが加入し、僕たちは間違いなく強くなった。言い訳はできないだろう」
新加入のイアンノーネは次のように意気込みを語る。
「大きな挑戦に直面している。アプリリアとイタリアンライダーの組み合わせは、常に一定の期待が寄せられる。それをポジティブなプレッシャーにできるかは僕次第だ。僕たちは2019年シーズンに向け、落ち着いて準備に取り組んだ。これはスポーツだ。チームワークが基本であり、慌ててはいけない」
「テスト毎に改善し、正直、アプリリアのスタッフには驚いた。彼らはヘレスとセパンの間に僕の要求に基づいて素早く対応してくれた。僕たちは段階的に改善していく必要がある。正しい感覚を持っているよ」