キャリコネニュースが2月20日に配信した、モーニング娘。'19佐藤優樹さんの発言に関する記事が、大きな反響を呼んでいる。
佐藤さんは16日に出演したラジオ『ヤングタウン土曜日』で、リスナーから昨年出した写真集に水着のカットが無いことを指摘された。司会の明石家さんまさんはリスナーから、佐藤さんが水着の写真を出すよう説得してほしいと頼まれるが、佐藤さんはさんまさんに
「(水着になることを)軽々しく考えている脳みそをどうにかしたほうがいい」
「仕事なのは分かります。仕事なら私に1億8000万円欲しい。ヌードは600億円」
などと答えていた。
小島慶子「見せるも見せないも、私が決める!という表明にはとても共感」
元TBSアナウンサーでエッセイストの小島慶子さんは21日、ツイッターで記事に言及し、
「私の体は、私のもの。着るも着ないも、見せるも見せないも、私が決める!という表明にはとても共感。考えるべきは『アイドルは水着になるべきか否か』じゃなくて『アイドルはNOと言っていいのか否か』ってこと。嫌なら断固NOと言っていいんだよ。アイドルも、あなたも私も」
と、佐藤さんの意見に賛同していた。他の著名人では、ベッキーさんも記事をリツイートしている。自身の感想こそツイートしていないものの、何か思うところがあったようだ。
一方で、今回の発言が注目を浴びることに複雑なファンも少なくない。佐藤さんはファンの間で天真爛漫かつ自由奔放な性格として知られている。昨年6月『ヤングタウン土曜日』に初出演した時も、飯窪春菜さんから
「色々あの、結構あかんタイプといいますか、秘密兵器です。(中略)まーちゃん自体はすごく面白い人なので、知ってもらえたらすごく好きになってもらえると思うんですけど、面白い日と爆弾発言というか言っちゃいけないことを言っちゃう日があって、どっちに転ぶか賭けなんですよね」
と紹介されているほどだ。今回の出演でも佐藤さんは「まーは(出演を)頼んでないですよ。月間のスケジュールにぴって入ってた」とあっけらかんと述べている。ファンの間では佐藤さんの水着に関する発言も、こうした無邪気さの延長にあるという見方が強く、フェミニズム的な文脈で語られると違和感がある、と思う人もいるようだ。
また、特に佐藤さんに関しては、あくまでも歌やダンスといったパフォーマンスに惹かれているのであって、写真集や水着のカットは求めていないという声も強かった。昨年発売された佐藤さんの写真集には、アマゾンレビューで「水着はないですが、今のまーちゃんの可愛さが溢れていて見ていてとても幸せになります」「水着がないのに随所の色気が凄い。女性の私から見てもとても10代の女の子とは思えない表情の数々」などのコメントも付いている。
Juice=Juice金澤も「おへそを見られるのが嫌」水着に拒否感
「水着になるなら1億8000万円、ヌードなら600億円」という発言は特に注目されているが、彼女の言わんとしていることは金額が高ければ水着や裸になってもいいということではないだろう。さんまさんのツッコミ「600億円の価値があなたの裸にあるのか」に、
「ひとりひとりみんなありますよ。さんまさんだってそうだし横やんだってそうだしスタッフさん全員に」
と発言したことからも伺える。数億数百億という数字は、「これだけあればやる」ではなく、非現実的な数を出すことで水着に対する強い拒否感を示そうとしたと考えるほうが適切だ。
ハロー!プロジェクトには、水着NGを公言するメンバーが他にもいる。Juice=Juiceサブリーダーの金澤朋子さんは2018年1月、ラジオ番組で「おへそを見られるのが嫌」という理由で水着に抵抗があると明かしている。写真集での水着を巡っては、2013年にモーニング娘。を卒業した田中れいなさんも2015年のラジオで、「写真集は水着がないとだめって会社の人に言われた」と述べていた。