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【新旧F1マシンスペック比較】レーシング・ポイント編:“コスパ”重視のRP19。完成度の高いVJM11とパーツを共有

2019年02月22日 16:01  AUTOSPORT web

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【写真上段】2019年型マシン『RP19』/【写真下段】2018年型マシン『VJM11』
スポーツペサ・レーシング・ポイントF1チームは、2019年マシン『RP19』開発の際に費用対効果を重視して、2018年型マシン『VJM11』と同じパーツを使用している。

 2018年は活動資金不足に悩まされ、前身フォース・インディアの破産申請など厳しいシーズンを過ごしたレーシング・ポイント。チームの将来が不透明な状況で2019年のマシン開発を始めなければならず、資金不足のチームに残された選択肢は、コストパフォーマンスの高い方法によるマシン開発だけだった。

 2019年は新たにタイトルスポンサーにスポーツペサを迎え、安定した資金を得ることができており、シーズン序盤でのアップデートも予定されているとのこと。コンストラクターズランキングの上位争いに期待がかかる。

■スペック
【2019年型 RP19】(写真上段)
●シャシー:カーボンファイバーコンポジットモノコック/ザイロン側面貫通防止パネル
●サスペンション:アルミニウム合金アップライト/カーボンファイバーコンポジットウィッシュボーン、トラックロッド&プッシュロッド/シャシー・マウントトーションスプリング/ダンパー&アンチロールバー
●ホイール:BBS製(フロント : 13” x 13.7”/リヤ: 13” x 16.9”)
●クラッチ:APレーシング製
●タイヤ:ピレリ P Zero
●トランスミッション:メルセデスGP製8速セミオートマチック
●ブレーキシステム:920Eブレーキキャリパー/自社製ブレーキ・バイ・ワイヤ、カーボンファイバー製ディスク&パッド
●全幅:2000mm
●全高:5600mm
●重量:743kg(ドライバー、燃料含む)/ウエイト配分:45.4%~46.4%

〈パワーユニット Mercedes-AMG F1 M10 EQ Power+〉
●排気量:1.6リッター
●形式:V6

【2018年型 VJM11】(写真下段)
●シャシー:カーボンファイバーコンポジットモノコック/ザイロン側面パネル
●フロントサスペンション:アルミニウム合金アップライト/カーボンファイバーコンポジットウイッシュボーン/トラックロッド&プッシュロッド/シャシー・マウントトーションスプリング/ダンパー&アンチロールバー
●リヤサスペンション:アルミニウム合金アップライト/カーボンファイバーコンポジットウイッシュボーン/トラックロッド&プッシュロッド/油圧機械式スプリング/ダンパー&アンチロールバー
●ホイール:BBS製、鋳造サハラ・フォース・インディア仕様
●トランスミッション:メルセデスAMG F1 8速セミオートマチック・シームレスシフト
●タイヤ:ピレリ製
●ブレーキシステム:920E
●ブレーキマテリアル:カーボンインダストリー

〈パワーユニット Mercedes-Benz PU106B〉
●パワーユニット:メルセデス・ハイパフォーマンス・パワートレイン製
●排気量:1.6リッター
●形式:V6
●ERS:メルセデス・ハイパフォーマンス・パワートレイン製