ロバート・クビカは、第1回F1プレシーズンテストの最終日にようやくウイリアムズの新車FW42を走行させる機会を得た。
午後にチームメイトのジョージ・ラッセルにマシンを引き継ぐまで、クビカは48周を走行、C2タイヤで1分21秒542のタイムをマークしている。このタイムは、4日目トップであるルノーのニコ・ヒュルケンベルグからおよそ4秒差だ。
昨年のウイリアムズはテスト開始時にいくつかの問題を抱えていたが、2019年ついにサーキットに姿を現した新車FW42は順調に走行できている。
「昨年は異なる問題がいくつかあったけど、今年はひとつの大きな問題があった。それはマシンが届かなかったことだよ」とクビカは語った。
「それが昨年より大きな問題だった。そしてひとたびマシンが届けば、様々なテストをこなしてデータを収集することが重要だ。だから半日の走行では十分な内容ではなかった。今回はどちらかというと物事を整理するための走行だったんだ」
ウイリアムズにとって、第1回目のプレシーズンテストで基本的にシェイクダウン走行を行なっただけであることが、もうひとつの問題だ。新車の到着が遅れたため、3月17日に開催される開幕戦オーストラリアに向けてマシンを準備するのにあと4日間しかテスト時間がないのだ。
「もう少しマシンに関する知識と感触を得ることができたら良かった。オーストラリアGPは遠い先のことではないからね」
「ドライバーとマシンの両方の視点からもっと準備を整えたかった。でも現実はこのような状況だから、作業を続けなければならないし、遅れるのがテストだけであることを願うよ」
「マシン到着が遅れたからチームの誰もがテストに集中している。単にテストに数日遅れただけ、悪い影響や不都合な点が他に何も出ないといいね。でもすべてはオーストラリアで分かると思う。様子を見ることにするよ」
冷静なクビカは、新車の到着が遅れたことを心配する理由はないと語った。
「今あるものに専念しなければならない。そして過去どうだったということではなく、将来がどうなるかについて集中すべきだよ」