4日間にわたる2019年第1回F1プレシーズンテストが終了、ホンダのF1テクニカルディレクターである田辺豊治氏は、4日間のなかで予定していたプログラムをすべて消化することができ、学びの多いテストになったと語った。
テスト最終日の21日、トロロッソのアレクサンダー・アルボンは午前セッションでトップに立ち、その際のタイム1分17秒637(C5タイヤ)でこの日の2番手となった。アルボンは136周を走りこんでいる。
レッドブルのピエール・ガスリーは146周と14人中2番目に多い周回数を記録、午後にC3タイヤで出した1分18秒780で11番手となった。
4日間のなかで、ホンダがパワーユニット(PU/エンジン)を供給する2チームは、合計で957周を走り切った。
「2019年最初のバルセロナテストの4日間は、レッドブル・トロロッソ・ホンダ、アストンマーチン・レッドブル・レーシングとともに順調にプログラムを消化することができました。最終日の今日もスムーズに周回を重ね、多くのデータを蓄積しました」と田辺テクニカルディレクター。
「ホンダにとってはF1復帰後初めて2チームにPUを供給する体制で臨み、オペレーション面でも学びの多いテストになりました。4日間を通してPUに大きなトラブルはなく、トロロッソが482周、レッドブルが475周を走り、ホンダとしては957周を走行しました」
「今回得られたデータをこの後の4日間で十分に解析し、テスト2に臨みます。来週も順調にテストを行い、万全の体制で開幕戦に臨められればと考えています」
ホンダは、今週のテストで2チームが走った距離は4454.835kmであり、「多くのマイレージを重ねてきたが、この数字から今年の実力を測ることができるわけではない。ただ、十分な距離を走行し、予定していたプログラムを順調に消化することができたことは大きな収穫になった」と述べている。
「テストプログラムとしては、PUの機能確認や各ドライバーの特性に合わせたドライバビリティの調整などに取り組んできた。それに加えて、今年から始まった2チームへのPU供給を、サーキットでどのようにスムーズにオペレーションしていくかという部分でも、両チームと綿密にコミュニケーションを取りながら改善を続けてきた」
「今日まで膨大なデータを収集してきた。ここからは来週の火曜から開始するテスト2に向け、サーキットがあるバルセロナ、日本のHRD Sakura、そして英国のHRD-MKにおいてデータの解析を進める」