プレシーズンテストに2日半遅れるという事態となったウイリアムズF1チームだが、3日目の午後になってようやく新車FW42がカタロニアサーキットにコースインした。
テストプログラムについては妥協しなければならないだろうが、チーム副代表のクレア・ウイリアムズは、3月15日に始まるシーズン開幕戦オーストラリアGPのフリー走行に向けて、ロバート・クビカとジョージ・ラッセルのためにマシン2台の準備を整えることができると確信している。
「テストプログラムについては一部を省略しなければならないかもしれません」とクレアはバルセロナ-カタロニアサーキットのパドックで報道陣に語った。
「マシンをコースで走行させていますが、どれだけの時間が残っているか私たちは認識しています。ですからエンジニアたちはずっとテスト作業を続けています。私たちが包括的なプログラムをこなせるように彼らは懸命に仕事をしているのです」
「テストで最も重要なところは、これからの数日間で行う空力の評価作業になるでしょう。私たちは素晴らしい(マシン周囲の空気の流れを調整するための)新型レーキの多くをここで試します。時間を最大限活用し、信頼性の高いマシンに仕上げられるようにするため、可能な限り多くの周回数を走行します」
■2日間のテストに参加できなかった影響は未知数
開幕戦前に予定されているプレシーズンテストの日数はたった8日間であり、ウイリアムズは貴重な走行時間のかなりの部分を失ったことになる。この遅れは残りのシーズンに向けてチームにどのような影響を与えることになるだろうか?
「まだ初期の段階ですから、現時点で答えることは難しいです」とクレアは返答した。
「私たちは2日間のテスト日程を逃しました。理想的な状況とは言えません。多くの距離を走行できたはずです。ですが、その影響を実際に把握することは、すぐにはできないでしょう」
「私たちのプログラムを凝縮するためにできることのすべてを行ない、使える時間を最大限に活かすようにしていることは確かです。オーストラリアに向けてマシンを可能な限りベストな状態に仕上げるために、最も大切で重要な領域に力を注ぐことに集中します。ですがテストの遅れによってどのような影響があるか今お話しすることはできないと思います」
ウイリアムズは、開幕戦オーストラリアに向けて2台のマシンの準備を間違いなくできるのだろうか?
「それは可能です。2台のマシンをメルボルンに向けて仕上げることができると確信しています」
「すべてを計画通りに行うようにする必要がありますが、今まさにその通りに進んでいるのです」