トップへ

最速クビアト、ホンダPUの信頼性を称賛「トップに立つのは気分がいいが、周回数の方が重要」

2019年02月21日 09:21  AUTOSPORT web

AUTOSPORT web

2019年第1回F1テスト3日目 ダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)
F1プレシーズンテストが3日目を迎えた20日、トロロッソ・ホンダのダニール・クビアトは13人中最速となるタイムを記録した。クビアトは、タイムシートのトップに立ったことはもちろんうれしいが、それより重要なのは、大きな問題なく周回を重ねられたことであると語った。

 トロロッソSTR14で走行したクビアトは、午後のセッション残り約15分のところで、最もソフトなC5タイヤを履いてコースイン、1分17秒704というここまでのテスト3日間を通しての最速タイムをマークした。周回数も137周で、アルファロメオのキミ・ライコネンの最多周回138周とほぼ同じ距離を走りこんだ。

「トップに立つことは分かっていたよ!」とセッション終了後にクビアトは冗談まじりに言った後、「実際は、トップタイムを出すことが最優先事項ではなかった」と続けた。

「走行初日が(十分に走れず)理想的なものではなかったので、挽回することを目指していた。今日は有意義な一日だった」

■「トロロッソSTR14・ホンダは僕の好みに合ったマシン」とクビアト

 クビアトは、今のところトロロッソSTR14・ホンダの印象は非常にいいと語っている。

「いい感触を持っている。今のところ、僕の好みに合っているようだ。コースに出るたび、挙動が予想できるんだ。もちろんまだテストの初期段階だけど、出だしが好調なのはいつだって歓迎だ。この調子で作業を続け、マシンを改善していきたい」

 ホンダのパワーユニット(PU/エンジン)について聞かれたクビアトは、高い信頼性を発揮しており、そのおかげで予定どおりにプログラムをこなせていると答えた。

「エンジニアがどういう設定をしていたのかは知らないし、データの分析をするのはエンジニアの仕事だ。僕にとって重要なのは、信頼性が高く、たくさんの周回をこなせたことだ。今日は、目標どおり、かなりの周回数を走りこむことができた。ホンダの信頼性は優れていると思う」

 テスト中のタイムとはいえ、最速タイムを記録できたことはうれしいと言うクビアトだが、さらにマシンを改善するために、走行距離をできるだけ多く重ねることが何より重要であると強調している。

「今日の結果を喜んでいないといえば嘘になる。でも現実的に考えなければならない」
「これからも懸命に作業に取り組み、たくさんの周回を重ね、マシンへの理解を深め、より優れたパフォーマンスを引き出していきたい」

「周回数は多ければ多い方がいい。(一日に)200周走れるなら大歓迎だよ。そんなに走ったら首が痛くなってしまうだろうけど、それでも構わない。今日はたっぷり仕事ができた。今は、ラップタイムよりも、どれだけの作業量をこなせたかの方が重要なんだ」