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新生「ベネトン」カステルバジャックによる初のコレクションは虹色の洪水、ディズニーやピーナッツコラボも

2019年02月21日 00:52  Fashionsnap.com

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「ユナイテッド カラーズ オブ ベネトン」2019年秋冬コレクション Image by: SGP
「ユナイテッド カラーズ オブ ベネトン(UNITED COLORS OF BENETTON.、以下ベネトン)」が2月19日、初めてミラノでランウェイショーを開催し、2019年秋冬コレクションを発表した。昨年10月にアーティスティックディレクターに就任したジャン・シャルル・ドゥ・カステルバジャック(Jean-Charles de Castelbajac)による初のコレクションとなり、ディズニーやピーナッツなどのキャラクター、ブランドロゴ、クリア素材、羊といったモチーフが、虹色のカラーパレットの多彩なスタイルでランウェイに登場した。


 会場中央にはアトリエが出現し、実際にベネトンの服作りに携わっているスタッフがミシンやアイロンを動かして、ニットができる過程を再現。アトリエを囲う形でランウェイが設置された。
 コレクションのテーマは「rainbow machine」。ショーは原色のカラフルなダウンジャケットとブーツのウィメンズルックで幕を開けた。ブランドを象徴するロゴが大胆に取り入れられ、ジャケットやフィッシングベストのフロント部分、ダウンジャケットの内ポケットやパンツの後ろまで随所にデザイン。クリア素材のシューズやバイカラーのラゲージ、ミッキーやスヌーピーが施されたウェアやビッグトート、羊を象ったバッグやスカーフなど、ポップカルチャーへの情熱やレインボーカラーなどが特徴のカステルバジャックらしいランウェイとなった。プリントには環境保全を呼びかけるメッセージが添えられ、社会問題を取り上げる広告で広く知られるベネトンならではの提案も。これらカステルバジャックが手掛けたコレクションは、通常ラインの倍ほどの価格帯となる予定で、2019年夏頃から限られた店舗で販売される。
 大御所デザイナーとして長年業界で活躍してきたカステルバジャックは、ルチアーノ・ベネトン(Luciano Benetton)が、グループのエグゼクティブ・チェアマンとして昨年復帰したことをきっかけにオファーを受け、同職に就任した。自身の名を冠したブランドの展開に加えて、これまでローマ法王の祭服からレディー・ガガやケイティ・ペリーといったセレブリティの衣装、オートクチュールまで手掛けてきた同氏は、ベネトンに加入した理由を「今、私に何ができるだろう?と考えた時に興味を持ったのが"ソーシャル"。本当の意味での人との関わりを作ることだった」と説明する。「SNSが普及した今、ファッションは至るところに溢れている。でも若い人たちは簡単に買うことができないものも多い。私とベネトンが組むことによって、良い品質で素晴らしいクリエイティブのものを買える価格帯で提供する。それによって革命を起こせるのではないかと考えた」とし、あらゆる人の手が届く高品質でデザイン性の高い服作りを意識したという。
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