F1プレシーズンテストに参加しているダニエル・リカルドは、ルノーの新車R.S.19に乗った19日午前のセッション中マシントラブルに見舞われたものの、これまでの走行からは良い感触を得ているようだ。
スペインのカタロニア・サーキットで行われている合同テストの2日目、午前のセッションでリカルドがメインストレートを走行中に、リヤウイングのトラブルが発生した。
R.S.19はコースを外れてグラベルトラップに入ったが、バリアにぶつかる事態は避けられた。ルノーはその後ピットでマシンの修理はできたものの、午前のプログラム再開には至らなかった。
「あれ(リヤウイング)が壊れたときは、DRSを開いたままコーナーに突っ込んでいくような感じがしたよ」とリカルドは語った。
「ブレーキをかけた途端にマシンのコントロールを失って、そのままスピンしてしまった。ウォールにはぶつからなかったけれど、ピットに戻ってウイングの修理や様々な作業をしなければならず、それには時間も新たなパーツも必要だったんだ。まだパーツすべてをテストする段階でもない。だから午前のセッションはそれで終わりになった」
「今日の14時から走るニコ(・ヒュルケンベルグ)の方は支障がないはずだ。彼は多くの周回数を稼ぐ予定になっているから、すべてが順調に進んで、たくさんのフィードバックが得られることを願っているよ」
貴重な走行時間が失われたテスト走行だったが、リカルドは特に大きな問題は感じなかったようだ。今は様々なことを評価するにはまだ時期尚早なのだという。
「正直に言って、まだすごく保守的な走りをしている段階なんだ。僕たちはメルボルンであるべき状態にまでマシンを仕上げていない。今はいかに安全に走るかが大事だ」
「今の時点ではすべてかなり良い印象だよ。だから今回のことで懸念は感じてはいない」
「今朝のセッションでは結局きちんとしたロングランを1本こなせただけだったけれど、その1本がすごく良い内容だった。マシンの反応も良かったし、タイヤの使い方も良かった」
「今の段階で、マシンの動き方やその特性には良い印象を持っている」
リカルドはまた、ロングランにおけるマシンの動きや、マシンによるタイヤ制御についても称賛している。
「ロングランで、マシンがタイヤをうまく使っていたことがとても良かった」
「崖から落ちるような体感もなく、僕がその動きを制御する必要もなかった。この部分が今のところ一番完成に近いと思う」
「燃費走行はまだやっていないけれど、ロングラン、タイヤの摩耗や使い方、そういった様々な要素について、おおむね予想の範囲で成果が出ているよ」