2019年第1回F1プレシーズンテストの2日目が終了、ホンダF1テクニカルディレクター、田辺豊治氏は、パワーユニット(PU/エンジン)を供給するレッドブル・レーシングとスクーデリア・トロロッソの2台で合計224周を走行し、作業を順調に進めることができたと語った。
19日のスペイン・バルセロナでの合同テストで、レッドブルはピエール・ガスリー、トロロッソはアレクサンダー・アルボンを起用した。
ルーキーのアルボンはフィルミングデーでSTR14を走らせたものの、本格的な走行はこの日が初めて。コースに出てすぐに冷えたタイヤでスピンを喫し、コースオフしたアルボンだが、合計132周と、フェラーリのシャルル・ルクレールに次ぐ周回数を走りこみ、1分19秒301の自己ベスト(C4コンパウンド使用)で4番手となった。
RB15に初めて乗ったガスリーは、順調に周回を重ねていたが、午後のセッション終盤にスピンし、リヤからバリアに激しくヒット、走行を切り上げることになった。この日の自己ベストタイムは午前に出した1分19秒814(C3コンパウンド使用)で7番手、周回数は92周だった。
ホンダは、レッドブル・レーシングとの作業について、「ニューマシンの評価を行うと同時に、車体側とパワーユニット(PU/エンジン)側の連携の向上に努め、すべてがスムーズに運んだ」と述べている。
「今日は2チーム合計で224周のラップを重ねることができました。昨日入手したデータの解析結果も踏まえ、PUとしてはさらなるデータ設定を継続しました」と田辺テクニカルディレクターは一日を振り返った。
「また、両ドライバーともに各チームでの初めてのセッションになりましたが、彼らのドライ ビングスタイルに合わせたPUの最適化を進めています。特にF1での初めての公式走行となったトロロッソのアルボン選手にとっては132周を走行し、多くのことを学んだ一日になったと思います」