マクラーレンF1のカルロス・サインツJr.は、18日のカタロニアサーキットで行われたプレシーズンテスト初日、全体で2番目に速いタイムを記録した。この結果に関してサインツJr.は、「チームのスタッフ全員が誇るべき、そして喜ぶべき内容だった」と語った。
サインツJr.はトップタイムを記録したセバスチャン・ベッテルから0.397秒遅れの2位(1分18秒558/119周)でこの日の走行を終えた。セッションの終盤30分間でサインツJr.が見せた素晴らしい走行や、ピレリのスーパーソフトタイヤ(C4コンパウンド使用)がうまく機能したことも良い結果につながる要因となった。
サインツJr.が乗ったマクラーレンMCL34は、午後のセッションでごく小さな問題のためにピットレーン出口で止まってしまったものの、それを除けばマクラーレンとサインツJr.にとって実り多い119周だったと言えるだろう。
「チーム全員で誇るべき、喜ぶべき内容だったと思う」とサインツJr.は語った。
「オフシーズンの間に積み重ねた厳しい努力や、マシンを朝早い9時にコースに出せるように立てたプランなどが功を奏したと思う」
「午後には何本かロングランも行った。6時に赤旗が振られたところで僕たちは今日の走行を終えたんだ」
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「チームとしては良い滑り出しになったね。コースにいたスタッフはみんな満足したと思うよ。だけど、マシンの仕上げで中心的役割を果たしたのはウォーキングの本部にいるスタッフたちだということも、僕たちは忘れるべきではない」
サインツJr.はチームのスタッフ全員を称賛し、マクラーレンに移籍したその日から自分が実際に目にしてきた彼らの能力と専門性の高さを特に強調した。
「マクラーレンがクオリティの高いチームだということは、移籍した最初の日から分かっていた」
「そのことには疑問の余地などなかったし、そもそも合流する前から僕はこのチームをとても信頼していたんだ」
「6年間で速いマシンの作り方を忘れることなんてあり得ない。だけど今の僕たちは、目標とする場所からはまだかなり離れたところにいると思う」
「それでもやはり、僕はマシンのディテールへのこだわり、ステアリング、シートの仕上げなどを自分の目で見られることが好きなんだ。その後ろにはプロフェッショナルな仕事をする人たちがいる。整然と作業するスタッフ、清潔な作業環境、それらはとても素晴らしいことだと思う」
「ただ、繰り返しになるけれど、パフォーマンスの点で僕たちはまだ自分たちの望む場所にたどり着けていないし、そこまでは長い道のりになるだろう」