スーパーバイク世界選手権(SBK)を統括する国際モーターサイクリズム連盟(FIM)は2月18日、SBKの新モデルにおけるエンジンの回転数制限を発表した。
SBKではマシン性能の均等化、つまり戦闘力をそれぞれ近しいものとすることを目的に、各メーカーのマシンごとにエンジンの回転数の制限が設けられている。2018年シーズンはそれまでに3連覇を果たして強さを誇っていたカワサキのZX-10RRの上限回転数が、14100回転と定められた。これはライバルメーカーのマシンに対して、最大600回転のハンデを負うものだった。
それでもジョナサン・レイ(カワサキ・レーシングチーム・ワールドSBK)とカワサキZX-10RRは勝ち星を重ね、2018年のシーズン中、ライバル陣営の回転数がさらに引き上げられたとされている。
今回発表されたエンジンの回転数の制限は、2019年に新投入されたマシンに対するものだ。具体的にはカワサキZX-10RR、ドゥカティ パニガーレV4 R、BMW S1000RRの3モデル。ZX-10RRが14600回転、パニガーレV4 Rが16350回転、S1000RRが14900回転である。もっとも回転数が抑えられているZX-10RRとパニガーレV4 Rとの間には、1750回転の差がある。
なお、この制限はFIMの判断で改訂されることがあるということだ。