2019年にアルファロメオ・レーシングに移籍したキミ・ライコネンは、プレシーズンテスト初日にC38のお披露目をした後、本格的なテストを開始した。その5分後にコースオフしてグラベルにはまり、赤旗を出したライコネンだが、テスト初日を終えた段階でニューマシンに好感触を持ったという。
さほど走行時間をロスすることなくコースに復帰したライコネンは、1日のなかで114周を走りこみ、1分19秒462(C3コンパウンドを使用)の自己ベストタイムで11人中5番手となった。
「確かに開始早々スピンをしてしまったが、それ以外はすごくスムーズだった」とライコネンが語ったとFormula1.comが伝えた。
「最初の感触はとてもポジティブなものだった。チームの皆は冬の間に素晴らしい仕事をしてくれたと思う。これから改善していくことが可能なマシンだ。もちろんまだテストが始まったばかりだけれど、今のところいい感じだよ」
最初にファストラップを走った時の気分を聞かれ、ライコネンは「とてもポジティブな気分だった」と答えた。
「正直言って、コクピットのなかで奮闘しているわけではない。あちこちでいくつか試したりはしたが、マシンにはとても満足できた。おかしいと感じる部分はなかったし、いいラップタイムを楽に出すことができた。だからとても満足している」
しかし現時点では2019年の具体的な目標は定めていないという。
「目指している具体的なポジションはない。全力を尽くしていけば、結果は必ず出る。その結果がどういうものかを予想することは不可能だけど、僕らが目標とするのは、最大限の仕事をすることだ。皆が素晴らしい仕事をしてくれたおかげでとてもいいマシンが出来上がった。期待にたがわぬ出来だと思うから、今年向上するのは間違いないと思うよ」