ティム・バートン監督の実写映画『ダンボ』の日本語吹き替え版で西島秀俊が声優を務めていることが発表された。
西島秀俊は、コリン・ファレルが演じているホルトの吹き替え版声優として参加。西島が実写のハリウッド作品で声優を務めるのは今回が初めて。
ホルトは子供たちとともにダンボの面倒を見ることになるサーカス団の元看板スターで、ダンボの運命の鍵を握る役どころ。当初は他の象たちと異なるダンボに否定的だったが、ダンボの姿に心打たれて、引き離されたダンボ親子のために尽力するというキャラクターだ。
西島は作品について「ティム・バートン監督のファンなので非常に嬉しく、また個人的に象が好きなので、是非参加したい!と思いました(笑)。僕が子どもの頃に読んだ『ダンボ』のテーマをそのまま踏襲しつつ、現代に対応している部分もあり、とても面白い脚本でした」とコメント。
声優については「役者さんが演じている息を吸うタイミングや吸い方までとても厳密に声を当てるので勉強になります。声のトーンと気持ちを繋げていく作業は大変だけど、とても面白かったです」と振り返っている。
また欠かさず観ているというティム・バートン作品の魅力について「強い個性のキャラクターが、その個性を使って世界を豊かに変えていく、という物語をたくさん作っている方。僕も観客の一人として、観ている観客に勇気や希望を与えてくれる監督だと思っています!」と述べているほか、母の救出のために一歩を踏み出すダンボのように、最近西島が一歩踏み出して始めたことを聞かれると「最近エプロンをかける役が多く、料理をはじめました。だんだん面白くなってきたところです!」と回答した。
あわせて吹き替え版の声優陣として、大都会のサーカス「ドリームランド」の経営者で、ダンボを利用して金儲けを企むヴァンデヴァー役を井上和彦、ドリームランドの看板スターで空中ブランコの女王コレット役を沢城みゆき、ダンボが生まれるサーカス団の一員ミス・アトランティス役を大塚千弘、ドリームランドのショーの司会役を銀河万丈がそれぞれ演じることが発表された。
井上和彦は「映画化して欲しかったー!ティム・バートン監督の作品はいつも夢が満載です。心がじわっと暖かくなります。それに色彩が綺麗でまさにファンタジー!今回ヴァンデヴアー役のマイケル・キートンさんの声を担当させていただきました。幸せです」、沢城みゆきは「『空飛ぶダンボ』に最初に乗ったのはいったい何年前になるのか...。まさか大人になってからそれ以上のときめきを持って一緒に飛べる日が訪れるだなんて。本編のパワーも相まって、もう一度、人生は驚きと希望に満ちていると信じてみたいと思えた機会になりました」とコメントしている。
3月29日から全国公開される同作は、大きな耳の象ダンボとの出会いによって夢と希望を取り戻していく人々を描いたディズニーのアニメーション映画『ダンボ』をベースに、オリジナル脚本で実写映画化した作品。子象のダンボが、金もうけを企む者たちによって引き離された母象の救出に挑む様を描く。