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RPバンドウが“長年の夢”ニュルブルクリンク24時間にNOVEL Racingとともに参戦へ

2019年02月19日 10:21  AUTOSPORT web

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スーパーGTにLEXUS TEAM WedsSport BANDOHとして参戦するレーシングプロジェクトバンドウが、ニュル24時間に挑戦することになった。
2月19日、レーシングプロジェクトバンドウはNOVEL Racingとともに、2019年のADAC・トタル・ニュルブルクリンク24時間レースにレクサスRC F GT3で参戦すると発表した。ドライバーは今後発表されるという。

 スーパーGTではLEXUS TEAM WedsSport BANDOHとして参戦し、高い人気と実力を誇るレーシングプロジェクトバンドウが、2019年にその夢をひとつ叶えることになった。チームのカーナンバーにもちなんだ19日、チームは岐阜県に本拠を置き、ニュル24時間へ飽くなき挑戦を続けているNOVEL Racingとともにニュルに挑むと発表したのだ。

 レーシングプロジェクトバンドウは、父である坂東正明現GTA代表が設立したチーム。息子である坂東正敬代表が継ぎ、スーパーGT GT500クラスにステップアップ。2016年には嬉しい初勝利も遂げている。一方、NOVEL Racingは岐阜でレクサス専門のチューニングを手がけており、2016年からニュルに挑戦を続けている。

 参戦するのは、ニュル24時間における最高峰であるSP9クラス。ドイツメーカーのマシンを中心に多くのGT3カーが競い合うクラスだ。マシンはもちろんレクサスRC F GT3で、ニュル24時間へのRC F GT3参戦は初となる。

 メンテナンスはRPバンドウ、NOVEL Racingに加え、ニュルでレクサス車を使うリング・レーシングが担う。また、車両サポートはケルンのトヨタ・モータースポーツGmbHが手がけることになった。ドライバーについては未定だが、同じ週末にスーパーフォーミュラがあることから、残念ながらスーパーGTで19号車を駆るドライバーの起用はなさそう。

「この度、ニュル24時間に参戦にするにあたり、友人のスティポンさん、NOVELさん、横浜ゴムさんにまずは感謝したいと思います」というのは、「レーシングプロジェクトバンドウにとって長年の夢」を叶えることになった坂東正敬代表。ニュル24時間には過去に何度か訪れており、今回の参戦はカーナンバーも19を申請するこだわりをもつ。

「僕は18歳の時に、ドイツに留学しサッカー選手として成功したかったのですが、その夢は残念ながら叶いませんでした。しかしいまレース業界に入り、ふたたびこのドイツの地で夢に挑戦できるチャンスが回ってきました」

「NOVELさんはVLN(ニュル耐久シリーズ)の参戦チームですから、とても心強いパートナーです。スーパーGTのエントラントとしても世界で恥ずかしくない戦いを挑みたいと思っています。現地のリング・レーシング、TMGとも一緒に仕事をするのがとても楽しみです。熱い応援宜しくお願い致します」

 また、挑戦4年目にして最高峰のSP9に挑むことになったNOVELの渡邊卓代表は、「NOVEL racingとして4年目のニュル参戦にあたり、日本トップクラスのチームであるレーシングプロジェクトバンドウさんとタッグを組むことができ、とても心強く思うと同時に、過去最高の体制で挑むことができることにおいてすべての人に感謝しております」とコメントした。

「また参戦車両もレクサスRC F GT3で挑むことができ、私自身のニュルでのひとつの目標である総合優勝をつかむ大きなチャンスでもあるので、なんとしてでも日本勢初となるニュル総合優勝をつかみたいと思います」

 2019年のニュルブルクリンク24時間には、すでにKONDO RacingがニッサンGT-RニスモGT3での参戦を表明している。近年のニュル24時間では、SP9に挑む日本車×日本チームはなかなか出てこなかったが、ヨコハマを履くバンドウ×NOBEL、KONDO Racingの2チームが総合優勝に向けてどんな戦いを挑んでくれるか、大いに楽しみにしたいところだ。

RACING PROJECT BANDOH with NOVEL
2019年ニュルブルクリンク24時間/VLN参戦体制
エントラント名:RACING PROJECT BANDOH with NOVEL
参戦クラス:SP9
参戦車両:レクサスRC F GT3
カーナンバー:19(予定)
タイヤメーカー:横浜ゴム
車両メンテナンス:Ring Racing/レーシングプロジェクトバンドウ/NOVEL
車両サポート:TMG