トップへ

Kis-My-Ft2、Sexy Zone、A.B.C-Z……“古き良きアイドル感”を兼ね備えたジャニーズグループ

2019年02月19日 06:01  リアルサウンド

リアルサウンド

写真

 雑誌『BRUTUS』(マガジンハウス)が、昭和を代表する芸能誌『平凡』を復活させた特集号『平凡ブルータス』を2月15日に発売した。70年代をテーマにし、今をときめくジャニーズグループたちが多数登場している。表紙を飾ったのは、Hey! Say! JUMP。その他にも、Kis-My-Ft2、Sexy Zone、A.B.C-Z、ジャニーズWEST、King & Princeなどが登場。70年代というテーマをうまく取り入れ、彼らの魅力が引き出されていたように感じる。掲載されたグループを改めて見てみると、“古き良きアイドル感”を持っているグループが多いと気付く。そこで、今回はグループごとの“古き良きアイドル感”を考えてみたい。


(関連:Kis-My-Ft2「君を大好きだ」はすべての愛しい人に寄り添う歌に “約束の日”に届いた感謝の言葉


■Kis-My-Ft2
 『平凡ブルータス』では「目黒フォークダイアリー」として、70年代ファッションに身を包んだグラビアで登場したKis-My-Ft2。彼らの“古き良きアイドル感”は、グループとしての振る舞いにあると感じる。例えば、冠番組『キスマイ超BUSAIKU!?』(フジテレビ系)。テーマに沿った女性への対応を競う際、コテコテのアイドル感を狙っているケースが少なくない。2013年6月9日放送回、「キッチンでのカッコいいキス」がテーマだった際の二階堂高嗣の演技を見てみよう。彼女と2人で料理を作ったが、デザートを用意していなかったことに気付く。そこで、二階堂が「でも、あるよ」とキスをするという内容だ。一般の女性100人のコメントでは「デザートキスは古くさい」と書かれてしまったり、ゲストの大久保佳代子に「すっげぇ古いよね」と言われてしまったり、散々な結果だった。しかし、ある意味王道中の王道。アイドルとしての正攻法とも言える。照れること無くこうした振る舞いができるのは、Kis-My-Ft2の強みの一つだろう。


■Sexy Zone
 Sexy Zoneは『平凡ブルータス』で「小さくなった恋人」をテーマに、ダボダボ衣装に身を包んで登場。そんな彼らの“古き良きアイドル感”は、独特の世界観ではないだろうか。例えば、楽曲。今でこそ「カラクリだらけのテンダネス」や「ROCK THA TOWN」などのクールな楽曲が増えたが、「ぶつかっちゃうよ」、「Sexy Summerに雪が降る」、「バィバィDuバィ~See you again~」……など、デビュー当初はユニークな、いわゆるトンチキソングが豊富だった。しかも、MVやテレビ、コンサートでのパフォーマンスも不思議な世界像を作ってきた。『NHK紅白歌合戦』(NHK系)の初出演時には、「Sexy平和Zone組曲」として歌いながらマジックショーを行なうパフォーマンスを披露。初めて見た人の中では戸惑いを覚える人もいたのではないだろうか。しかし、これこそSexy Zoneの醍醐味。かつて、田原俊彦が「ハッとして!Good」、「NINJIN娘」、「恋=Do!」など斬新な歌詞とパフォーマンスで人気を博したように、Sexy Zoneもまた独特の“らしさ”を持ったアイドルなのである。


■A.B.C-Z
 『平凡ブルータス』で、パジャマでファンと電話デートする様子が届けられたA.B.C-Z。今、若手ジャニーズグループの中で“古き良きアイドル感”トップクラスは、このA.B.C-Zではないだろうか。彼らのそれは、活動スタイルにある。昨今、ジャニーズグループはテレビへの出演、華々しいコンサート、ドラマや映画への出演などが目立っている。A.B.C-Zも、もちろんそれらの活動をしているが、他のグループに比べて圧倒的に舞台仕事が多い。現在も3月15日から河合郁人が『トリッパー遊園地』、4月20日から橋本良亮が『良い子はみんなご褒美がもらえる』、5月25日から戸塚祥太が『BACKBEAT』と、それぞれ出演舞台が決定している。さらに毎年10月には、全員で出演する舞台『ABC座』も7年連続で上演。8年目も我々を楽しませてくれるだろうと、期待が高まる。そして、コンサートでは息を呑むようなアクロバットも披露。「これこそジャニーズ」と言わざるを得ない活躍を見せてくれているA.B.C-Zこそ、若手グループで1、2を争う“古き良きアイドル”なのかもしれない。


 自分たちの魅力に磨きをかけ続けているKis-My-Ft2、Sexy Zone、A.B.C-Z。この先もその魅力を最大限に活かしつつ、彼ららしい活躍を見せてくれることに期待したい。(高橋梓)