湯浅政明監督の新作アニメーション映画『きみと、波にのれたら』の新たな声優陣が発表された。
海辺の町を舞台にした同作は、消防士の青年・港とサーファーの大学生・ひな子のラブストーリー。港が事故で命を落としてしまい、ひな子は海が見られなくなるほど憔悴するが、ある日ひな子が2人の思い出の歌を口ずさむと、水の中から港が現れる、というあらすじだ。港役に片寄涼太(GENERATIONS from EXILE TRIBE)、ひな子役に川栄李奈がキャスティング。脚本を吉田玲子、音楽を大島ミチルが担当した。公開は6月21日。
出演が発表されたのは、松本穂香と伊藤健太郎。松本は港の妹でぶっきらぼうな性格の高校生・洋子役、伊藤は港の後輩で新人消防士の山葵役を演じる。松本と伊藤はJR東日本のキャンペーンCM「JR SKISK」でも共演している。
声優初挑戦となる松本は「起こってしまう事はすごく悲しいことなんですが、そこで立ち止まらずに、皆が前を向いて、すごくポジティブで観ている人をきっと元気付けられる素敵な映画になっていると思うのでたくさんの人に観ていただきたいです」とコメント。
また伊藤は「湯浅政明監督の『カイバ』という作品が大好きで、独特の世界観や、ストーリーにはまっていたので、ご一緒出来ると聞いた時は純粋にうれしかったです!」と述べている。
■松本穂香のコメント
アニメの声優に挑戦してみたいとずっと思っていたので純粋にすごくうれしかったです。
この物語は自信のない人たちの話で、それぞれが何かを感じて、気付いて、前に進んで行くお話だと思います。
起こってしまう事はすごく悲しいことなんですが、そこで立ち止まらずに、皆が前を向いて、すごくポジティブで観ている人をきっと元気付けられる素敵な映画になっていると思うのでたくさんの人に観ていただきたいです。
■伊藤健太郎のコメント
湯浅政明監督の「カイバ」という作品が大好きで、独特の世界観や、ストーリーにはまっていたので、ご一緒出来ると聞いた時は純粋にうれしかったです!
すごく切ないお話だと思いますが、観ている人達がどこか勇気付けられたり一緒にいる人を大切にしようと思えたり、色々考えさせられることの多い作品でもあると思います。
全世代が楽しめる作品ですが、特に山葵のように、すごくもがいて頑張っているのに、仕事がうまくいかないとか、気持ちをうまく伝えられない人はたくさんいると思うので、そういった方々に観て頂けると嬉しいです。
■湯浅政明監督のコメント
洋子と山葵も主人公達と同じようにテーマを体現している重要な役です。
洋子は感情とは裏腹に一番強がった、ともすればステレオタイプになりがちな役柄ですが、松本さんが演じることでずっと血の通った「らしい」キャラになりました。
山葵の方は素直で可愛らしい役柄ですが、情けない部分も多々あるので嫌われる可能性もありました。しかし伊藤さんが演じる事でとても愛すべき「感じのよい」キャラクターになっています。4人の活躍を早く見て欲しいですね。