トップへ

デビューから4年、トップYouTuberヒカルの“ゲーム実況時代”を振り返る

2019年02月18日 09:01  リアルサウンド

リアルサウンド

写真

 2019年2月7日、YouTuberヒカルのメインチャンネルに「あれから4年……田舎でゲーム実況からスタートした僕たち3人もこんな場所で今は撮影しています」という動画が投稿された。


(参考:垢BANされた仮面YouTuberラファエル、メインチャンネル切り替え登録者55万超え 謝罪動画で今後に言及


 動画の概要は、ヒカル氏・まえす氏・名人氏の3人がこれまでのYouTuberとしての軌跡を鍋を食べながら振り返るというもの。


 しかし、肝心の動画は30分のうち大半が鍋を作って食べることと、まえす氏へのいじりに費やされており、意外にも過去の動画の振り返りはあっさり終わってしまった。


 そこで、この記事ではヒカル氏が過去に投稿した動画をピックアップしながらYouTuberヒカルのこれまでの軌跡を振り返ってみよう。


はじめての動画は“直撮りでピンボケ”
 ヒカル氏が現在のメインチャンネルで活動するより前に運用していたのが、ゲーム実況チャンネル“Hikaru Games”。Hikaru Gamesに現在残っている動画の中で最古の動画は、「パワプロ2013 SRチケットでガチャ引いてみた!Part1 – ダイジョーブ博士狙ってます」というタイトルの動画だ。


 1分半もない短い動画だが、ゲーム画面をカメラで直撮りしているだけでなく途中ピントが合っておらず全く画面が見えない部分もあり、正直なところ荒削りさが隠せない。


 このように初期のヒカル氏の動画は無編集かつ直撮りと特に洗練されてはいないが、とにかく数を打っているのが特徴だ。


 その特徴がよく出ているのがヒカル氏も最初のブレイクのきっかけになったと語る、『ドラゴンクエストモンスターズ イルとルカの不思議なふしぎな鍵』の実況動画だ。


ブレイクのきっかけになった『イルルカ』実況とヒカルの“執念”
 2014年2月6日、今からちょうど4年前に投稿された『ドラゴンクエストモンスターズ イルとルカの不思議なふしぎな鍵』の動画は、やはり3DSの画面をカメラで直接撮影した映像で、編集も行われていない。


 ただ、この『イルルカ』実況はその後長大なシリーズもの動画となり、最終的にpart400に迫る長寿企画となった。


 他にも『ダークソウル2』の実況動画もpart100超えと、編集を行っていないからこそ可能なハイペースで、日々大量の動画を投稿するのが初期のヒカル氏のスタイルだった。


 しかし、いくら無編集とはいえ、1日に複数本の動画を毎日アップし続けるのは並大抵のモチベーションでは行えないだろう。4年前の動画からもヒカル氏の”YouTubeでトップを取る”という向上心が感じられる。


編集とサムネにこだわり、洗練されはじめる『マリオメーカー』実況
 Hikaru Gamesに編集がなされた動画がアップされはじめたのが、ちょうど『マリオメーカー』の実況動画がアップされはじめたタイミングだ。


 ゲーム画面もキャプチャーされた見やすいものになり、サムネイルも目を引くビジュアルで作りこまれている。


 『マリオメーカー』実況もこれまでのヒカル氏の実況動画と同じく、短期間に大量の動画がアップロードされており500part以上もの動画がチャンネルにアップロードされている。


 ちなみに、マリオメーカー動画の実況はヒカル氏を含めた複数人でプレイしている賑やかな動画が多いが、この時点でヒカル氏・まえす氏・名人氏という固定メンバーが既に固まっていた。


そしてトップYouTuberへ
 そして2016年3月より、いよいよヒカル氏は実写動画用のチャンネルを開設し、YouTuberらしい実写動画をアップし始める


 最初に投稿された動画は「世界一美味しそうなチーズカラムーチョを作ったらとんでもないことになった」という企画動画だ。この動画に関しては、正直なところ”YouTubeっぽい”がオリジナリティに欠ける普通の動画なのだが、その後現在のスタイルに繋がるような動画も投稿され始める。


 実写チャンネルを開設して1週間も経たないうちに投稿された「【検証】一台の自動販売機を全部売り切れにするにはいくらお金がかかるのか?」という動画を見てほしい。“金にものを言わせる”ヒカル氏の得意技はこの頃生まれたものだったのだ。ある意味で、この動画は今後のヒカル氏の方向性を決定した瞬間だったと言えるだろう。


ブレイクしたのが必然と思えるほどの物量と熱量
 ここまで簡単にヒカル氏のYouTube遍歴を振り返ってみたが、初期から現在まで一貫していたのは“毎日投稿+一日に複数本投稿”という圧倒的な量の動画投稿だ。


 チャンネルにずらりと並んだ投稿動画は、とても趣味でアップしただけの動画とは思えない。YouTubeという場所で成功しようという意思は、チャンネル開設初期からヒカル氏の胸に抱かれていたのだろう。


 炎上騒ぎや過激な動画へのYouTube側の処分など、やや風当たりの強くなってきているヒカル氏だが、今後も持ち前の熱量から繰り出される動画に期待したい。


(脳間 寺院)