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WRCスウェーデン:トヨタ、2019年初優勝。タナクが逃げ切り第2戦を制す

2019年02月17日 21:21  AUTOSPORT web

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2019年のWRC第2戦スウェーデンを制したオット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)
2019年のWRC世界ラリー選手権第2戦スウェーデンは2月17日、SS17~19が行われる競技最終日を迎え、大量リードで総合首位に立っていたオット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)が逃げ切り優勝。トヨタに2019年シーズン初優勝をもたらした。

 シリーズ唯一のフルスノーイベントであるラリー・スウェーデン。タナクは競技2日目を総合2番手で終えると、16日の競技3日目にペースアップを果たし、SS16を終えた時点で54.5秒の大量リードを築いていた。

 迎えた競技最終日、「今日の敵はドライバーではなく、トリッキーなコンディション」と語るタナクは、リスクを避けた走りに徹し、SS17をステージ5位、SS18をステージ9位で駆け抜け、リードを48.8秒として最終ステージに臨んだ。

 8.93kmの行程で争われたSS19、タナクは5分15秒1のタイムを記録してステージ優勝。ボーナスポイント5点を奪うとともに、最終的に53.7秒のリードで2019年シーズン初優勝を飾った。

 タナクにとってはキャリア通算7勝目で、自身初のラリー・スウェーデン制覇となった。走行を終えたタナクは「素晴らしい週末だった。最終ステージもいつもどおり全力でアタックすることだけ考えたよ」と語った。

 トヨタにとっても、これが2019年シーズン初優勝。ラリー・スウェーデンはシリーズに復帰した2017年以来の制覇となった。

 競技最終日、エサペッカ・ラッピ(シトロエンC3 WRC)とティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)の一騎打ちになっていた総合2位争いは3秒差で逃げ切ったラッピに軍配。シトロエン移籍後、初の表彰台を獲得した。ヌービルは総合3位だった。

 総合4位はSS17で失速してポジションを落としたアンドレアス・ミケルセン(ヒュンダイi20クーペWRC)が獲得したほか、総合5位はエルフィン・エバンス(フォード・フィエスタWRC)、総合6位はクリス・ミーク(トヨタ・ヤリスWRC)が獲得している。

 ドライバーズランキングでは優勝したタナクが47点で首位、7点差でヌービル、16点差で王者セバスチャン・オジエ(シトロエンC3 WRC)が続いている。

 マニュファクチャラーズランキングでは、TOYOTA GAZOO Racing WRTが58点でランキング首位。2位のヒュンダイとは1点差、3位のシトロエンとは11点差となった。

 2019年のWRC第3戦は3月7~10日、メキシコで行われる。このラリー・スウェーデンから一転し、灼熱の高地で争われる今シーズン初のグラベル(未舗装路)イベントだ。