2月17日、スーパーバイク世界選手権(SBK)に参戦するモリワキ-アルティア・ホンダ・チームがオーストラリアのフィリップアイランドで2019年の参戦体制発表を行い、ホンダCBR1000RR SP2を公開した。
11月にミラノ国際モーターサイクルショー(EICMA)で、日本のモリワキとイタリアのアルティアの合同チームがSBKに参戦することが発表され、話題をさらったモリワキ-アルティア・ホンダ・チーム。チームはホンダ・レーシング・コーポレーション(HRC)がサポートすることもアナウンスされた。
ライダーには、2008年から2シーズンSBKで戦った経験を持ち、今回復帰を果たす清成龍一と、2018年もSBKでホンダを駆ったレオン・キャミアが起用される。日本人ライダーのSBKフル参戦は、2012年シーズンにエントリーした青山博一以来となる。
2018年、清成はKYB MORIWAKI MOTUL RACINGから全日本ロードレース選手権JSB1000クラスに参戦。最終戦・鈴鹿大会のレース2で、2007年以来11年ぶりの優勝を飾りランキング8位でシーズンを終えた。また、鈴鹿8時間耐久ロードレースにも同チームから参戦し、8位を獲得した。
チームメイトのキャミアは、第2戦タイラウンドのレース1でシーズン最高位4位を獲得しランキング12位。2019年は表彰台獲得を目指す。
今回の発表会では、ライダーのふたりと、モリワキエンジニアリングの森脇緑氏、アルティア・レーシング代表のジェネシオ・ベヴィラクーア氏、ホンダのモータースポーツ部二輪課の山名壮一氏が登壇。2019年シーズンに向けた意気込みを語った。
まず、SBKの参戦マシンであるCBR1000RR SP2のカラーリングが発表。マシンはレッド、ブルー、イエローの配色で彩られた。
「SBKで再び戦えるチャンスに気持ちが高まっていますし、私の腕を見込んでくれたホンダ、モリワキ、アルティアに感謝しています」と清成。
「僕が最後にSBKを走った2009年からいろいろな変化があり、強力なライダーがひしめく現在は、かなりレベルが高くなっていると思います」
「ただ、私もこれまで懸命に取り組んで力をつけており、新たなマシン、新たなチームとともに今シーズンも成長していけるはずです。士気は高まっていますし、好結果をつかみ取れると確信しています」
ホンダ2年目となるキャミアは「ホンダと、経験豊富なモリワキ、アルティアが組むプロジェクトに携われるのは、本当に名誉なことだ」と次のように語った。
「新規チームなので、まだまだやるべきことがたくさんあるが、我々は力を秘めていると思うし、これからどうなるかとても楽しみだ。この後のテストでライバルたちと同条件で走り、自分たちの立ち位置をつかんでいく」
「マシンは違う選手権で開発されたものなので、課題は多くあるが、その挑戦に向けた準備は整っている。まずは、レースごとに向上していけるようにすることが目標だ」
2019年のSBKは2月18~19日の公式テストを経て、2月22~24日、オーストラリアのフィリップ・アイランド・サーキットで開幕戦を迎える。