2019年のWRC世界ラリー選手権第2戦スウェーデンは2月16日、SS9~16が行われ、オット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)が総合首位に浮上した。54.5秒差の総合2番手にはアンドレアス・ミケルセン(ヒュンダイi20クーペWRC)、同タイムの総合3番手にエサペッカ・ラッピ(シトロエンC3 WRC)が続いている。
■トヨタ
●オット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)/デイ3総合首位
「非常にうまくいった1日だった。朝の路面コンディションは昨日と同じようにとても良く、心から運転を楽しめた。ただし限界までは攻めず、いいリズムを保つことだけを心がけて走ったよ」
「午後のステージコンディションは、昨日の午後とは大きく異なり非常にスムーズだった。昨日頑張って走ったことが今日の有利な出走順につながり、アドバンテージを得られたんだ」
「2番手の選手に対して大きなマージンができたから、明日はそのリードを最初の2本のSSで保ち、最終のパワーステージではできればポイントを獲得したいと思う」
●ヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)/デイ3総合25番手
「ラリー2で競技に復帰し、今朝1本目のラメーン(SS9)ではベストタイムを記録するなど良いスタートになった。ラメーンは、2008年にこのラリーでWRC初優勝を決めた時に走った、とても良い思い出があるSSなんだ」
「今朝は路面コンディションがとても良かったけど、午後は非常に難しくなり、明日のステージに向けたセットアップを試すことにした」
「高速で流れるような道でクルマは素晴らしいフィーリングだったが、テクニカルなセクションでは思うように走ることができなかったから、何とかセットアップでその問題を解決し、明日のパワーステージでは良い結果を狙いたいと思う」
●クリス・ミーク(トヨタ・ヤリスWRC)/デイ3総合6番手
「昨日に続き、今日も複雑な1日だった。路面が良くしっかりと凍結している状況では充分なスピードがあり、表彰台を狙える位置につけていた」
「クルマのフィーリングは良く、自信も深まってきたから少しハードに攻めてみたんだ。午後は気温が上がり自分の出走順では厳しい戦いになると予想してたら、実際そうなった」
「明日は、今現在の順位を守ることに集中しなくてはならない」
■ヒュンダイ・モータースポーツ
●ティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)/デイ3総合4番手
「今日はいい進展があり、今では総合2番手の座が確かに射程に入っているよ。多くのクルーたちとの接戦になるから、またしてもエキサイティングな最終日になる。ファンにとては完璧なエンターテインメントになるね」
「難しいコンディションのなかで、グリップとトラクションを得ることに集中していた。高速セクションでは少し自信がなかったけれど、全体的にはポジティブな1日になったよ」
「午後の走行ではタイヤを労わることがすべてだった。SS14でハードにプッシュしていた時、足を取られてラインを外し、スピンしてしまった」
「そこで4秒から5秒を失ったけれど、タイムロスを最小限にするためにすぐに戻った」
●アンドレアス・ミケルセン(ヒュンダイi20クーペWRC)/デイ3総合2番手
「非常に複雑なコンディションのなかで、とても激しいバトルになったけど、本当に楽しめている」
「午前中の走行は順調で、総合2番手に浮上できた。でもそれでもトップスピードに充分な速さがなかった。ランチタイムのサービスで加えた変更はうまくいったが、走行の途中でハプニングがあった。グリップを失って雪だまりに突っ込み、少しタイムを失ってしまったんだ」
「タイムは信じられないくらい僅差になっているから、日曜の午前もプッシュを続け、このラリーを表彰台でフィニッシュするためにできることのすべてをやるつもりだ」
●セバスチャン・ローブ(ヒュンダイi20クーペWRC)/デイ3総合7番手
「今日もまたふたつの結果に分かれた日だった。僕が最後にラリー・スウェーデンを戦ったのは随分前のことになるし、テストは1日しかできなかった。そうした制約を考えると、結果は悪くない。マシンの感触は良かった」
「問題だったのは、適切なリズムを掴むことにあった。午後の走行は、タイヤを労らなければならなかったとはいえ、改善された。これからはクリス・ミークとの6位争いに集中する必要がある」
■Mスポーツ・フォード
●エルフィン・エバンス(フォード・フィエスタWRC)/デイ3総合5番手
「いくつかいいステージはあったものの、今日はもっと良いタイムを目標としていた。ライバルたちと比べてかなりタイムロスしてしまって残念だよ。明日はまた別の1日だから、引き続き戦うよ」
●テーム・スニネン(フォード・フィエスタWRC)/デイ3 リタイア
「今日、僕たちはいくつかミスを起こしてしまったけれど、それでもポジティブな週末だったと思う。昨年はペースにかなり苦しんでいたけれど、今年はトップポジションを戦えるほどのスピードに到達することができたからね」
「週末を通して、ペースは本当によかった。もちろん、僕たちはミスを起こすべきではなかったけれど、この難しいコンディションで多くのドライバーたちが多くのミスを起こしていた。だから、ペースがあって、一貫性を改善できたのはよかった」
「今回のパフォーマンスは僕にとって大きな自信となったから、今後のラリーに向けてもっと前進して、さらに懸命な準備をしなければならない」
「チームのみんなに感謝している。今日、マシンを修理してくれたことだけではなく、チームの判断が適切だったから、マシンのフィーリングは最高だったよ!」
●ポンタス・ティデマンド(フォード・フィエスタWRC)/デイ3 総合8番手
「今日の午後、マシンのフィーリングがすごく心地よく感じ始めたから、それについては満足している。だけど、この出走順ではトップ集団のタイムに近づくことは簡単ではなかった」
「今夜、気温が氷点下となってくれたら、明日は僕らにとって少し有利となるはずだ」
■シトロエン・レーシング
●セバスチャン・オジエ(シトロエンC3 WRC)/デイ3総合33番手
「リタイアした後に復帰すると、いつもと違うラリーになるものだが、良いリズムを掴もうとしていたし、セットアップでいくつかのことを試した。特に今日もまた幅広い様々なコンディションが待ち受けていたからね」
「C3 WRCについての知識を深めていく機会にもなったし、今日僕たちが出したタイムによってC3 WRCのポテンシャルが確認できた」
「出走順が早いから、明日のパワーステージでチャンスを掴めるかどうか確かではない。でも少なくとも良い走りをするつもりだよ」
●エサペッカ・ラッピ(シトロエンC3 WRC)/デイ3総合3番手
「今日のパフォーマンスには満足していいと思う。午前中の走行は順調で、午後はそれ以上に素晴らしかった。2回の走行の間にわだちができていたけれど、僕はC3 WRCのなかで落ち着いていられたよ」
「僕たちのなかで4人に表彰台フィニッシュを飾れる現実的な可能性がある。だから明日はしっかり前を見据える必要がある。特にリケナスのステージ(SS17~18)は高速ステージだから、全力で取り組まなければならない。でもそれに関しては、僕たちを当てにしてくれていいよ!」