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世界初のバッテリー内蔵型電気暖房機「Lancey」が2019年末までに家庭用としてリリースへ

2019年02月17日 10:01  Techable

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フランス南東部グルノーブルで2016年に創設された「Lancey Energy Storage(ランシー・エナジー・ストレージ)」は、世界初となるバッテリー内蔵型電気暖房機「Lancey(ランシー)」の開発をすすめている。・内蔵バッテリーで蓄電し、暖房に活用「Lancey」は、内蔵されたリチウムバッテリーでオフピーク時の電力や再生可能エネルギーからの余剰電力を蓄え、これらの電力を暖房に活用するのが特徴で、従来の電気暖房機に比べて暖房コストを最大50%節約できるのが利点だ。

赤外放射と熱慣性という2種類の暖房技術を組み合わせ、複数のセンサーを導入することで、瞬時に暖かくなり、室温を安定に保持しながら、快適さを最適化する仕組み。

また、クラウド上のエネルギー制御システムに常時接続され、センサーの測定データなどをもとに、エネルギー消費量を最適化したり、ユーザーの好みや空間の気密性、気象状況などに合わせて室温を自動調整でき、ユーザーは、専用アプリを介して遠隔操作することも可能だ。・2019年末までに家庭用電気暖房機としてリリースへ「Lancey Energy Storage」では、2016年の冬シーズンに地元グルノーブルで「Lancey」の試作機100台を導入したのち、2018年には、フランス国内で事業者向けに500台を生産し、企業や公共機関などに納入した。

2019年末までには、家庭用電気暖房機としての生産にも着手する計画だ。(文 松岡由希子)

Lancey Energy Storage